オバマ大統領就任式、MSの「Silverlight」でストリーミング配信

文:Leslie Katz(CNET News.com) 翻訳校正:吉武稔夫、高森郁哉2009年01月19日 11時49分

 Barack Obama次期大統領が閣僚の人選に追われているのと同じ時期、大統領就任式委員会(PIC)も、米国時間1月20日に実施される就任式の模様を配信するために、どの技術サービス提供業者を選ぶかで忙しかった。

 PICはすでに、YouTube、Twitter、Flickrと契約を交わしている。そして今回、PICのウェブサイトにおいて就任式を生中継とオンデマンドでストリーミング配信するために、Microsoftの「Silverlight」を利用することが正式に決まった。

 PICはまた、特別列車でフィラデルフィアからワシントンDCへと向かう次期大統領とJoe Biden次期副大統領が、途中のボルティモアで行ったイベントのビデオもストリーム配信した。

 Silverlightが政治関連イベントで大きな役割を果たすのは今回が初めてではない。民主党全国大会委員会(DNCC)は2008年8月、大会の模様をストリーミング配信するのにSilverlightを利用し、そのときはオバマ氏による大統領候補指名の受諾演説も配信された。

 Microsoftは2008年夏、NBCと協力して北京オリンピックを生中継でストリーミング配信し、それによってSilverlightの普及に弾みがついた。大統領就任式でも利用されることが決まって、その勢いはさらに増すかもしれない。Microsoftによると、北京オリンピック開催中の17日間で、NBCOlympics.comのユニークビジター数は5000万人、ページビュー数は13億に達し、のべ7000万本の動画ストリームが配信され、総視聴時間は6億分(1000万時間)に及んだという。

 リリース当初は需要が伸び悩んでいたSilverlightだったが、Microsoftは、オリンピックの好影響で米国での普及率は30%増加したと述べている。

 「Flash」と競合するブラウザプラグインのSilverlightは、2007年にリリースされ、2008年10月には最新版の「Silverlight 2」が登場した。Silverlight 2の新機能としては、デジタル著作権管理技術への対応、クロスプラットフォーム対応の改善、「Deep Zoom」機能などがある。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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