「iPhone 5s」を触ってみた--ゴールドモデルが加わった新「iPhone」の第一印象 - (page 2)

Jessica Dolcourt Scott Stein (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2013年09月13日 07時30分

 Appleの伝統的なスタイルの通り、Touch IDの設定は簡単で、タップした指を回転するように動かして指紋を複数の角度からスキャンする。実際のところこの設定には、タップする回数が多ければそれだけ多くの指紋を集められるというビデオゲームのような側面がある。その後は指紋をスキャンすればすぐに起動する。設定作業全体にかかる時間は1分足らずだ。ログインはボタンを押すのと同じくらい素早くできる。

 Appleの発表イベント後の短い時間でTouch IDを使ってみて感じたのは、驚くほど簡単で速いということだ。10回程度タップすれば、Touch IDに自分の指紋をスキャンさせることができた。このプロセスが完了すれば、スキャンは瞬時に行えるようになる。それはちょうどホームボタンを押すのと同じような感覚であり、スキャンされたと意識することはない。ただし、同ボタンが容量性そしてクリック式として動作する仕方になじむには、少しだけ慣れが必要だ。

 指紋認証スキャナを使いたくなければ、使わなくてもよい。従来通り4桁のPINパスワードを利用できるし、パスワードを一切使わないという選択肢もある。Touch IDのメリットは何かというと、iTunesでの購入の際にiTunes IDを入力しなくてよくなることだ。

華やかなスペック

 ハードウェアデザインは、iPhoneの寸法と、面取りしたエッジ(コーナー部分では45度の角度になる)を引き継いでいる。シルバーと黒の配色の「スペースグレイ」デザインの外観は、iPhone 5と、シルバーとブラックが帯状になった「iPhone 4」「iPhone 4S」のデザインの中間のような感じだ。つまり非常にクールで、なじみのあるものに見える。それは実際に、ブラック一色のiPhone 5よりも特徴的な外見をしており、より傷つきにくいはずだ(ブラック一色のモデルを持っていて、傷だらけにしてしまった人を数多く知っている)。

 ゴールドは淡く、かすかに光っており、ちょうどシャンパンのようだ。決して嫌な色合いではない。ホワイトとシルバーを使ったモデルは、2012年モデルに似ている。

 価格が39ドルのApple製iPhoneレザーケースを使うと、遠くからではiPhone 5sがほとんどiPhone 5cのように見えるが、iPhone 5sに適合するケースはほかにもたくさんあるはずだ。結局のところ、iPhone 5とまったく同じ形状なのだから。

 iPhone 5sは、iPhone 5と同じ4インチのスクリーンを備え、解像度が1136×640ピクセル、ピクセル密度が326ppiの「Retina Display」を搭載している(これはピクセル密度としては最高ではないが、Appleはこのいわゆる「最適飽和レベル」を上回った状態では、ピクセル密度を高くすることは重要ではなくなると主張している)。

 新しい部分もある。iPhone 5sが携帯電話としては初めて64ビットチップを搭載することだ。ただし、32ビットアプリへの下位互換性を備えている。具体的には、AppleのA7プロセッサは初代iPhoneと比較して、iPhone 5sのグラフィックスパフォーマンスを56倍、CPU速度を約40倍高めることを約束している。

 ゲームに関する面では、iPhone 5sは「OpenGL ES 3.0」を搭載している。これによってiPhone 5sは、技術的に見て最もパフォーマンスの優れたスマートフォンになる可能性がある(モバイルゲーマーである米CNETのEric Franklin記者は、喜んでこの機能を評価するだろう)。

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