月額費用不要でバックアップを一元管理--復元もできるSynology NASのソリューション

CNET Japan Ad Special 飯島範久2019年02月06日 15時00分

 IT化が飛躍的に進んできた現代。あらゆる情報は電子化されPCやサーバー、クラウド上に保存されているはずだ。そういった情報は、企業にとっては資産であり、万が一失うことになったら従業員の生産性を低下させ、顧客からの信頼を落としかねない。

 そのような事態を避けるためにも、データのバックアップは重要だ。バックアップソリューションはいろいろとあるが、そのほとんどは月額や年額のライセンス料がかかるため、たとえ導入コストは抑えられたとしても、トータルで考えればかなりコストがかさんでしまう。

 そこでオススメしたいのが、Synology NASが提供するバックアップソリューションだ。NASの環境さえ整えれば、ソリューションに対するライセンス料は不要のため追加のコストはかからない。しかも、Windowsクライアントとサーバー、NASなどのファイルサーバー、VMwareや仮想サーバーなど、これらのバックアップを一元管理でき、復元方法もあらゆる手段が用意されている。そんなSynology NASバックアップソリューションについて紹介しよう。

ビジネスのためのソリューション「Active Backup for Business」

4コアCPUを搭載したSynology NAS「DiskStation DS1819+」
4コアCPUを搭載したSynology NAS「DiskStation DS1819+」

 Synology NASが提供するビジネス向けバックアップソリューションが「Active Backup for Business(ABB)」だ。これは、Synology NAS用のOS「DiskStation Manager 6.2(DSM)」向けに開発されたアプリで、Synology NASを利用していれば、パッケージセンターからインストールするだけで誰でも利用できる。同様のソリューションに「Active Backup for G Suite」や「Active Backup for Office 365」も用意されていて、いずれも無償で利用可能。企業にとっては非常にありがたい。

DSMの画面。ウェブブラウザーからアクセスし、Windowsと遜色ない操作間隔で管理できる。パッケージセンターからアプリをインストールする
DSMの画面。ウェブブラウザーからアクセスし、Windowsと遜色ない操作間隔で管理できる。パッケージセンターからアプリをインストールする

ABBの3つの特徴

その1:すべての端末のバックアップを一元管理

 ABBの特徴は3つある。1つは、すべての端末のバックアップを一元管理できること。従業員一人ひとりのWindowsマシンや部署で扱っているサーバー類、会社全体で使っているVMwareなど、すべてのバックアップや復元、監視を1台のコンソールから行えるため管理が容易だ。操作はウェブブラウザーベースなため、どのマシンからでもアクセスでき、WindowsのようなデスクトップUIなため直感的に操作できる。情シスなどIT管理者を設けていない中小企業でも、十分管理しやすいはずだ。

「Active Backup for Business」の初期画面。利用するにはSynologyのユーザー登録が必要だ
「Active Backup for Business」の初期画面。利用するにはSynologyのユーザー登録が必要だ

その2:効率よくバックアップ

 2つ目は、効率よくバックアップしてくれること。多数のマシンをバックアップすることになると、容量がいくらあっても足りない。しかも、バージョン管理もするとなればなおさらだ。その点ABBには「グローバル重複排除技術」が搭載されており、マシンやプラットフォーム、バージョンが違っていても、重複しているファイルを抽出。最適なバックアップ容量のみ確保するため、容量の逼迫を低減してくれる。また、変更されたブロックだけを増分バックアップが可能なため、1度バックアップすれば、あとは短時間で済み、従業員がたとえ使用しているときでもほとんど負荷にならない。

378GBほど必要な容量が約188GBと約半減に抑えられるのはかなり大きい
378GBほど必要な容量が約188GBと約半減に抑えられるのはかなり大きい

その3:複数の復元方法

 3つ目に、復元方法が複数用意されていること。バックアップしたものから何を復元させたいのかは、その都度事情によって異なる。たとえば、人為的なミスで誤ってファイルを削除してしまったという場合は、ファイル単位で復活。ランサムウェアによる感染や災害、ストレージの故障といった事態なら、バックアップからまるごと復元。さらにサーバーがダウンしてしまった場合は、とりあえずSynology Virtual Machine Manager(VMM)へインスタント復元させ、復旧を急ぐということもできる。どれくらいの時間で復旧させるべきか(RTO)、いつの時点の状態まで復旧すべきか(RTO)、目標に合わせて復元方法を選択できるのは非常に大きい。

デバイスによって復元方法の選択肢はいろいろと用意されている。画面はファイル単位で復元する際の「Active Backup for Business Portal」
デバイスによって復元方法の選択肢はいろいろと用意されている。画面はファイル単位で復元する際の「Active Backup for Business Portal」

バックアップの設定はエージェントを追加するだけ

 では、実際にどのようにバックアップの設定をするかを、手順を追って説明しよう。まず従業員が利用するWindowsマシンの場合だ。今回使用したNASは、クアッドコアCPUを搭載し、ハードウェア暗号化エンジンを備えた8ベイNAS「DiskStation DS1819+」である。

「DiskStation DS1819+」は8ベイ用意されており、特に工具の必要なくHDDを装着可能
「DiskStation DS1819+」は8ベイ用意されており、特に工具の必要なくHDDを装着可能
ギガビットLANポートを4つ備え、USB3.0も正面の1つと合わせて4つ。拡張ボードを装着することで、10ギガビットLANやSSD搭載によるアクセス性能の向上も図れる
ギガビットLANポートを4つ備え、USB3.0も正面の1つと合わせて4つ。拡張ボードを装着することで、10ギガビットLANやSSD搭載によるアクセス性能の向上も図れる

 最近はモバイルワークが主流となり、クラウドサービスを活用していて各クライアントのストレージ容量はそれほど大きくはない。とはいえ、従業員規模が数十、数百となればすぐに50TBはくだらない。ただ、そこは先述のとおり重複排除技術により、かなり低減してくれることだろう。

 まず、DSMのパッケージセンターでABBをインストール。続いて、WindowsマシンでSynologyのサイトから「Active Backup for Business Agent」をダウンロードしインストール。NASへのアドレスとログインアカウントを設定すれば、自動的にABB側で認識・追加される。

「Active Backup for Business Agent」をインストールすると、NASへのログインを設定
「Active Backup for Business Agent」をインストールすると、NASへのログインを設定
NASに接続すると、バックアップの概要が表示される。テンプレートであらかじめバックアップの設定を作っておくと選択できる
NASに接続すると、バックアップの概要が表示される。テンプレートであらかじめバックアップの設定を作っておくと選択できる
エージェントは常駐タイプなので、クライアント側で何かする必要はない
エージェントは常駐タイプなので、クライアント側で何かする必要はない

 あとは、バックアップの範囲(基本ドライブ単位)や時間、バックアップの方法、どこまで保持するのかなどを設定するだけ。最初のバックアップはすべてをチェックするので時間はかかるが、その後は差分だけをバックアップしていくので、非常に短時間で終了する。また、予定時刻にマシンが起動していなかったり、LANに接続していなかったりすると、マシンがLANから認識された時点でバックアップを開始。バックアップが次の予定時刻まで行われないということはない。

ABB側では自動的に追加される
ABB側では自動的に追加される
タスクでは、バックアップの方法や動作時間、どこまで保持するかなどを設定できる
タスクでは、バックアップの方法や動作時間、どこまで保持するかなどを設定できる

 Windows Serverのような物理的サーバーの場合も、Windowsマシンと同様にAgentをインストールしてNASへ接続。「概略」でバックアップタイプを「物理サーバー」にすれば、ABB側で物理サーバーとして認識・追加される。

物理的サーバーとしてWindows Serverを登録。タスクなどの設定はPCと変わらない
物理的サーバーとしてWindows Serverを登録。タスクなどの設定はPCと変わらない
最初のバックアップは時間がかかるが、その後は増分のみとなるので、短時間ですむ
最初のバックアップは時間がかかるが、その後は増分のみとなるので、短時間ですむ
バックアップ中のNASの負荷も大したことはない
バックアップ中のNASの負荷も大したことはない

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