セゾンカードが挑む生の明細データ統合・可視化の取り組みとは?

CNET Japan Ad Special2014年06月03日 11時00分

 1951年創業の株式会社クレディセゾンは、現在2800万人のカード会員を抱える国内最大級のクレジットカード会社。インターネットを使ったサービスにもいち早く取り組み、カードの履歴明細の確認・変更やポイント交換を行う会員専用サイト「セゾンNetアンサー」を2000年に開設、現在1000万人が利用している。そんなネット会員に対し、ネットショッピングで効率的にポイントを獲得できるポイント還元型オンラインモール「永久不滅.com(ドットコム)」を開設したのが2006年のことだ。永久不滅.comとは、このサイトを経由して同社が提携している楽天やAmazon.comなどのネットショップやオンラインモールでカードを使って買い物をすることにより、無期限のカードポイントを効率的に獲得できるサービスだ。

 2013年9月に経済産業省が発表した「電子商取引に関する市場調査」によると消費者向け電子商取引市場のEC市場は年々成長しており2012年度は前年比12.5%の9.5兆円となっており、民間の調査結果でも2013年度のEC市場の成長中との見解が発表されている。こうした追い風を味方にすべく、クレディセゾンでは永久不滅.com会員のリテンション向上と、加盟しているネットショップに対する利益強化を目指し、積極的なデータ活用を開始。2013年はネット会員拡大・参加ショップの増加を達成、サイト全体の年間取扱高は520億円に達したという。これに大きく貢献したのが、クリックテック・ジャパンが提供するBusiness Discoveryプラットフォーム「QlikView」だ。そんな同社の取り組みについて、株式会社クレディセゾン ネット事業部 ネットビジネス部長 白又賢二氏に聞いた。

「データ統合」と「可視化」が重要

--永久不滅.comのビジネス拡大に関し、どのような取り組みをなさってきたのか教えて下さい。


株式会社クレディセゾン
ネット事業部
ネットビジネス部長 白又賢二氏

白又氏:永久不滅.comは、「会員の方がインターネット上で実行するアクティビティに対し、有効期限が無いポイントを還元する」というネットサービスです。会員の方が、当社が提供するツールバーを使って検索したり、当サイト経由でクーポンや旅行の予約をしたりするとその金額に応じてポイントが付与されますが、サービスの主軸は何と言ってもネットショッピングです。ただ、私たちは直接商品を売るわけではありません。加盟店のサイトへ「送客する」までがわれわれの勝負、その先に「何を売るか」は加盟店の方の役割になります。そこで当社は、永久不滅.comの会員の方々のデータを分析し、精度の高いレコメンデーションを実現しています。具体的には顧客をセグメント化し、それぞれの趣味・嗜好に基づいて興味を持ちそうなネットショップを推薦しています。また加盟店に対しては、サイト内の加盟店専用ページに、動画でお勧め商品をPRしたり、バナーを自由に張ったりできるような仕組みを提供しています。また当社の方でも、例えばクーポンやお勧め商品のコピーといったクリエイティブが有効かどうか、1週間単位で変更させて反応を見ています。

--サイトの効果測定ツールやレコメンデーションエンジンなどを有効活用なさっていたわけですね。

白又氏:そうですね、メールの開封率なども把握しています。こうした施策を行うに当たって、何より重要なのは仮説を立てること。昔は「経験と勘」が何よりも重宝されましたし、それで実際に効果は出ていましたが、今は定量的なデータを活用して仮説を「見つける」時代です。データがあれば説得力も増しますし、より良い改善につながります。だから私たちは、陳腐化しないためにKPIを常に確認し、改善を続けているのです。

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