約110万人の「メルスプラン」会員情報を守るワンビ「TRUST DELETE Biz(トラストデリート ビズ)」

CNET Japan Ad Special2015年02月20日 18時00分

店舗のPCにも導入--盗難に対する備えを強化

 メルスプランに入会したユーザーは、レンズの種類や規格、使用開始時期などがメニコンのサーバーに登録される。こうした情報を元に、それ以後適切なサービスを受けることができる。出張先でコンタクトを忘れたことに気づいたときなども、メルスプランのサービス受入施設に行けば、それまでと同じサービスが受けられるのだ。

 コンタクトレンズは、高度管理医療機器であるため、どの時期にどのコンタクトを使ったかといったデータをもとに、医師の指導を継続的に受けることもできる。こうしたサービスを定額制コンタクトとして提供しているのが「メルスプラン」というわけだ。

 「個人情報などの重要データを管理する端末はデスクトップPCからノートPCなど、状況にあわせてさまざまです。また直営店には、重要データのバックアップコピーも保存しています。もし、こうした端末ごと強引に店舗外に持ち去ろうという人が現れたらどうなるか。置き忘れや紛失だけでなく、そうした盗難にも対応する必要がありました」(福井氏)

 そこで、こうした店舗のPCにもTRUST DELETE Bizを導入。現在は約600台にまで展開したところだ。

ジオフェンスとグローバル対応に期待

 「遠隔消去」というセキュリティ製品であるだけに、導入効果をはかることはそもそも難しい。幸いなことに、これまでにデータを消去する事態に陥ったこともない。福井氏は、実感として得られる効果として、運用管理やセキュリティ管理の手間は大きく削減できたことを挙げる。

 「そもそもの切り替えのきっかけとなったライセンス契約については、端末管理が大幅に軽減されました。端末管理ソフトを使っての一括管理が可能になりましたので、経営などからクライアント端末の管理状況の報告を求められた場合などにも、すぐに対応できるようになりました」(福井氏)

 今後に対する期待としては、まずは、グローバル対応を挙げる。冒頭で触れたように、メニコンでは、海外拠点の設置や海外への輸出を含めてグローバル化を積極的に進めている。近年特に力をいれているのはヨーロッパで、ヨーロッパの各国語への対応ができると、海外拠点などへの展開が可能になる。

 ワンビによると、UIの英語化はすでにできるようになっており、今後も、その他の言語への対応を視野に入れているという。

 もう1つは、WiFi、Blutoothとのペアリングや位置情報を取得して、特定のエリア以外での利用を制限するジオフェンスを使った盗難防止機能だ。ワンビでは、「OneBe UNO ワンビ・ウノ」と呼ばれるソリューションを提供している。これは、店舗やショールーム、病院、倉庫など、使用範囲が限られている持ち出し禁止のタブレットやノートPCについて、ネットワーク状況や使用場所、電源の接続を監視し、想定外の状況を検知して、大音量アラームや入力デバイスのロック、強制シャットダウンによって、不正利用や不正持出を防ぐというものだ。

 これと似た仕組みをTRUST DELETE Bizに実装して、たとえば、メニコンの店舗設置PCなどが盗難にあったときに大音量のアラームを発して知らせるといった仕組みが構築できないかというものだ。GPS、WiFiの有無など、ハードウェアの制約を受けることが課題になるが、ワンビでは、最新のモバイルデバイス機器を中心に対応を進めていくとする。

 独自開発へのこだわりを持つ国内企業としてグローバル化に注力するメニコン。海外の最大手ベンダーの製品から国内企業の製品に切り替えたことは、一見するとグローバル化の流れに逆行するようにも思える。だが、ワンビのトラストデリートも日本発のユニークな機能を持つ製品としてグローバル化を急ピッチで進めているところで、自社開発へのこだわりも強い。両社がうまくマッチした背景にはそんな共通点もあるかもしれない。

 メニコンでは「今後も、持ち出しPCや盗難のおそれがあるPCを中心に、さらに導入台数を拡大させていく方針」(東氏)、ということだ。

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