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モトローラが明かす新世代スマホPHOTON誕生秘話--あえて守った沈黙の理由

先駆け時代まで遡る、スマートフォン開発の歴史

木暮: なるほど、早くからスマートフォンの先駆け的な端末にも取り組んでいましたよね。日本だとFOMA M1000などもありましたね。


FOMA M1000

高橋: これは当時キャリアから上がってきた、スマートフォンライクな製品も手がけて行きたい、との声に応える形で出したものです。Symbian OSベースで動く端末で、ドイツで生産していた端末です。全てが新しくてチャレンジングだということで、当時FOMAシリーズの最上位モデルが900シリーズだったのですが、それの上を行く端末ということでM1000と名付けられました。

木暮: Android端末の開発にはかなり初期から携わっていますよね。Motorola Droidの誕生でアメリカでのAndroid人気に火がついた時、モトローラの力を改めて感じました。Android開発に着手するまでには、どんな流れがあったのですか?

高橋: 一時期、全てを自分たちで作る数少ないメーカーとして、モトローラは独自のOSで動く端末を作っていて、結果、さまざまなプラットフォームが7~8個もあり、開発コストがかなりかかっていました。前々から考えていたスマートフォンというものにもなかなか着手できずにいるなか、Androidが登場したわけです。この間、外から見ると端末が出てこなくてお休み中、と見えたでしょうね。体勢なども全て見直して、オープンなプラットフォームでの開発に取り組む準備をしていました。

「これこそが、我々が考えるスマートフォン」

木暮: 今のスマートフォンブームを予見していたのですね。

高橋: 我々はどちらかというと、ブームを作りたいと考えていた側ですね。産みの苦しみがありましたし、当然シェアも落ちましたし、全体の出荷台数も減りました。ビジネスそのものを見直す必要のある国もありました。状況によっては現地法人をたたんだりもするほど、開発に注力しました。それは、いずれこういう時期が必ず来る、来るように仕向けなければならないという判断です。我々からすると、これからではありますが、そうなりたいと目指してきた状況への転換期ですね。モトローラの思い描いていた時代が到来し、現在、スマートホンブームも特に日本は一気にふくれあがっていると思います。

木暮: 大変な苦労があったのですね。そうして生み出されたのが、日本ではモトローラ初の本格的なAndroid搭載スマートフォンであるPHOTONということですか。

高橋: はい。このあと詳しく説明しますが、PHOTONは単なる携帯電話の延長ではなく、オールインワンの端末です。オフィスではPCのように利用でき、リビングではこれを使って映画が見られる。外出中は音楽プレイヤーとして、電話としても活躍する。このようにシームレスに使ってもらえるデバイスこそがスマートフォンだと、モトローラは考えています。

収納式キックスタンドを背面に搭載。見やすい角度に固定できるよう設計されている。
卓上に設置して、長時間の動画視聴が可能。

グラフィックス機能は携帯用ゲーム機に引けを取りませんし、HDMI接続でテレビに接続し、3Dジャイロを搭載した本体をゲームコントローラとして使うこともできますから、ゲーム機ともいえます。こういった使い方は日本ではまだこれからのものですし、ブランドの信頼性もこれから構築するものですから、モトローラにとってはチャレンジングであり興味深い市場です。しかしすでにPHOTONでこの思想を実現できているということを、強く世の中に訴えかけて行きたいですね。(後編につづく)

後編では、高橋氏が「簡単には捨てられない」と語る、モトローラらしいデザインのこだわりを公開。また、Android世代の新しいファンや女性ユーザーにアピールしたい「オールインワン」の利用シーンを提案します。さらに木暮氏から、”ユーザーにとって気になるあの質問”も?高橋氏の答えに注目です。近日公開、乞うご期待!

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提供:モトローラ・モビリティ・ジャパン株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2011年12月31日