J.Scoreが提供している「AIスコア」は、チャット形式のインターフェースで質問に答えていくことにより、ビッグデータとAIの活用で、 ユーザーの可能性を1000点満点のスコアで算出できるサービスだ。
AIスコアの算出にあたっては、現在の仕事の業種や職種、年収、結婚の有無といった一般的な情報がベースとなるが、このほかにもユーザー個人の性格やライフスタイルといったさまざまな情報を提供することで、分析精度を高めることができる。AIを活用したサービスならではの特徴と言っていいだろう。
提供元であるJ.Scoreは、みずほ銀行とソフトバンクが設立したFinTechベンチャーであり、AIや分析技術についてトップレベルのメンバーが開発しているため、スコアの信頼性は高い。所要時間も最短で2分ほどとあって、手軽さは折り紙付きだ。
また、このAIスコアを利用したサービス「AIスコア・レンディング」も興味深い。これはAIスコアに基づき、貸付利率および契約極度額といった、ユーザーにふさわしい融資条件の参考値を提示してくれるサービスだ。実際に融資を申し込むことなく、貸付利率や契約極度額の参考値が分かるのは、画期的といっていいだろう。
AIスコアを算出する「AIスコア診断」は、スマホで簡単に操作できる。アプリのインストールも不要で、ブラウザの画面から手軽に試せるのが嬉しい。早速試してみよう。
最初にJ.Scoreでアカウントを作成した上でログインすると「AIスコア診断」の画面が表示される。画面はチャット形式のインターフェースで、相手の質問に応じて一問一答で回答していく方式なのでわかりやすい。
用意されている質問項目は約18問ほど。具体的には、生まれた年月、性別、最終学歴、勤務形態、現在の仕事の業種、職種、企業規模、入社年月、おおよその年収、結婚の有無や子供の人数、現在住んでいる住居タイプや居住年数などだ。年月などを数字で入力する以外は、すべて選択肢から選ぶだけで済む。氏名をはじめ、個人を特定する情報を入力する必要は一切なく、所要時間が最短2分とされているのも納得だ。
以上の入力が完了すると、現在のスコアが1000点満点で表示される。その上で「レンディング」を開くと、現在のスコアに応じた、ユーザーにふさわしい融資条件(貸付利率および契約極度額)の参考値が提示される仕組みだ。
実際に銀行などの金融機関から融資を受ける場合、その審査の内容はいわばブラックボックスで、年収や勤務年数、持ち家の有無などの条件がどう査定されているか、ユーザー自身は知ることができない。しかしこの「AIスコア・レンディング」であれば、個人情報を明かすことなく、融資条件の参考値を知ることができてしまうというわけだ。