製品無償提供から技術支援、市場展開まであらゆる局面で先進的な起業家をサポートするIBM Global Entrepreneur Program

CNET Japan Ad Special2014年04月09日 15時00分

「IBM Connections」に"褒める"機能を追加


シンクスマイルで経営企画室長を務める五十嵐政貴氏

 こうした理想的な協業事例が、シンクスマイルの「CIMOS(シーモス)」とIBM Connectionsである。セミナーではシンクスマイルで経営企画室長を務める五十嵐政貴氏が登壇し、その取り組みを説明した。

 2007年に設立され、78名の従業員を擁するシンクスマイルは、社員同士で褒め合うことによって「バッジ」がもらえる社内評価システム「CIMOS(シーモス)」を開発/運用している。仕事上の「褒める」を可視化することで、社員のモチベーション向上と社内コミュニケーションの活性化を図るのが同システムの目的だ。

 一方、IBM Connectionsは企業向けのコラボレーション・ソフトウェアで、企業内でのコミュニケーションに必要な機能――プロフィール/ファイル共有/タイムラインなど――が包含されている。同ソフトにCIMOSが追加されることで、IBM Connectionsに新たな付加価値が追加されたというわけだ。

 こうしたゲームの要素を取り込み、楽しみながら利用を促す「ゲーミフィケーション」は、社内ネットワークの人材選択などにも役に立つソフトウェアとして、多くの企業が注目している。シンクスマイルとIBMでは2014年4月14日(月曜日)同施設にて、新しい社内ソーシャル・システムの紹介として、「社員のやる気を見える化セミナー」を開催する。同セミナーでは、IBM ConnectionsとCIMOSのコラボレーションも紹介される予定だ。

IBMのパブリック・クラウドサービスSoftLayerも支援プログラムを実施

 IBMのスタートアップ企業支援プログラムは、多角的に行われているのが特徴だ。その一例が、パブリッククラウドであるSoftLayerを無償(または格安)で利用できる「SoftLayer Catalyst Startup Program」である。


SoftLayer Catalyst Startup Programについて説明する、日本IBMクラウド&スマーター・シティー事業ソリューション事業部部長を務める西村淳一氏

 SoftLayerは、IBMが2013年6月に約2000億円買収したサーバーホスティング企業だ。仮想サーバーだけでなく物理サーバーもクラウド環境で利用できるサービスを提供している。運営する15カ所のデータセンター間は10Gbpsの専用線で結ばれており、共通のカスタマー・ポータルと1,600以上のAPIでコントロールが可能。すでに140カ国、2000以上の企業で活用されている。今年中には日本国内にもデータ・センターが追加され、より高品質なクラウド・サービスが提供される予定だという。

 SoftLayer Catalyst Startup Programは、1カ月1000ドル分のホスティングが1年間の無償で提供されるほか、IBM Global Entrepreneur Programs同様、メンターからのアドバイス受けることが可能。また、マーケティング支援として、Softlayer Inner Blogへの投稿や、自社サービスをアピールするためのインタビュー/事例紹介など、自社のアイデアを具現化するために必要なインフラを無償提供している。

 さらに同セミナーでは、SoftLayerをクラウド基盤とするPaaS型アプリケーション開発プラットフォームである「BlueMix」(開発コード名)も紹介された。

 「BlueMix」はCloud Foundryをベースとするオープンな開発プラットフォームである。モバイル、ビッグデータ、アナリティクスなど、利用可能なコンポーネントがあらかじめ用意されており、開発言語はJava、Node.js、Rubyなど幅広い。


日本IBMソフトウェア事業テクニカルセールス企画を手掛ける牧裕一朗氏(写真提供:IBM)

 説明に登壇したIBMソフトウェア事業テクニカルセールス企画を手掛ける牧裕一朗氏は、「スタートアップ企業の開発者は、自社のコアビジネスではない"雑務"はしたくないと考えている。彼らが求めているのは、既存のデータやサービスと簡単に統合でき、現在の開発環境と連携可能なプラットフォームだ。その"解"となるのがBlueMixである」と訴えた。なお、BlueMixはオープン・ベータが開始されており、現在、だれでも利用することができる。


■SoftLayer Catalyst Program

■BlueMix

 こうしたIBMの支援プログラムは、スタートアップ企業にとって強力なサポートであると同時に、人脈を広げてビジネスチャンスを掴む絶好の機会でもある。

 IBMでは5月13日、六本木アカデミーヒルズにおいて「IBM Software & Cloud Innovation」を開催する。同セミナーでは、今回紹介した起業家支援プログラム「IBM Global Entrepreneur Program」の詳細が明らかにされるとともに、ゲストスピーカーとして岸博幸氏による「新規事業創造」に関する講演も開催される予定だ。さらに、IBMのソフトウェア事業戦略である「SMACS(Social Mobile Analytics Cloud Security)」領域への取り組みや、次世代クラウド・プラットフォーム「BlueMix」をビジネスチャンスの視点から解説するセッションも設けられている。

 また、IBMパートナーの事例セッションでは、モバイル・アプリケーション開発を手掛けるTeamStudioJapanや、今回紹介したシンクスマイルも登壇し、IBMとのパートナーシップについて語る予定だ。先達の"生の声"が聞くことができるのも、「IBM Software & Cloud Innovation」の大きな魅力だろう。ぜひ参加していただきたい。

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