【シリーズ企画】アナリストが訊く!事例から見るクラウド導入の”あれこれ”第2回 「EC編」

CNET Japan Ad Special2012年08月17日 11時00分

【Case Study 2】
レンタカー事業B社 ~事業拡大に応じた運用基盤構築と安定運用~

 レンタカーのフランチャイザー事業を運営。気軽に利用できる低価格レンタカーサービスの草分けとして加盟店が急増し、事業拡張に伴って物理サーバーの運用が追いつかなくなる課題を抱えていた。万一、サービスが停止して予約が入らない状況になると、独立した加盟店の売上に非常に大きな影響が出ることから、必要に応じて設備投資費を抑えながらサーバーを増強できるクラウド活用を検討。データセンターが国内にあるという安心感と、サーバーのスペック変更が他社に比べて比較的容易であることなどがポイントとなり、ニフティクラウドを選択した。

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クラウドがインフラの制約から解放して機会損失を回避

岩上:一般的なサービスを提供する企業では、SNSなどのソーシャルメディアなどのような急激な負荷変動がないため、クラウドの特徴でもある「Elastic」(伸縮自在)な基盤は必要ないという意見もあります。しかし、レンタカー予約やホテルの宿泊予約では繁忙期のアクセス増だけでなく、競合他社との料金比較といった緻密な計算を迅速に行うという面でサーバーリソースを必要とします。その意味でクラウドの活用を検討する必要性が生じたケースですね。

古川:まさにその通りです。殺到する予約の処理以外に、車両のやりくりや変更などデータベース更新にも大きな負荷がかかります。
 また、レンタカーのような競争が激化している業界では機会損失の回避が最も重要です。従来はインフラの制約が大きく、やりたくても大規模なキャンペーンが打てないという悩みも多かったです。しかし、クラウドによってインフラの制約から解放され、自由にプロモーションが行え、その回収も可能になるので、ECを窓口にする事業者にとっては大きなチャンスになるでしょう。

信頼できるクラウドサービスを利用する方がサービスは止まらない

岩上:SIerなどからは、「システムのボトルネックの多くはスレッド処理の並行性やデータベースのインデクシングといったプログラム実装レベルでの原因であり、クラウド活用によるリソース増強が解決策になるケースは少ない」といった意見も聞かれます。

古川:確かに、アプリケーションを修正することでボトルネックが解消する例もよくありますね。しかし、そうした問題を突き詰めたところに既存のシステムの限界があり、クラウドに移行することで少なくともハードウェア的な限界はほぼ解消するというメリットは大きいと考えています。

岩上:B社も、リソースが急に必要となった時に拡張性という余地を残しておきたいという考えから、ホスティングやハウジングではなくニフティクラウドを利用しているのでしょうか。

古川:レンタカーは週末や連休前などに予約が集中しますので、あらかじめカレンダースケジュールに応じたリソースの増強を行うことで対処しています。しかし問題はそれ以外の大雨や大雪などイレギュラーな事態で、例えば電車が止まったりすると、利用が集中することが多いようです。
 同社の考えは、既存のホスティングやハウジングなど外部のサービスを使う以上リスクはつきもので、データ保護を行った上で、信頼できるクラウドサービスを利用する方がサービスは止まらないはずだというものです。

アナリストが訊く!事例から見るクラウド導入の”あれこれ” 次回は「医療編」。乞うご期待!

本文で紹介した「レンタカー事業B社」事例。さらに詳しい全容はこちらからダウンロードできます。

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