スマホで操る次世代ヘリ「AR.Drone」に新モデル--HD録画に宙返りも

 フランスに本社を置くParrotは5月21日、スマートフォンで操作するクアッドリコプター(4翼ヘリコプター)「AR.Drone」の次期モデルとなる「AR.Drone 2.0」を6月に発売すると発表した。スマートフォン(iPhone/Android)のほか、タブレット端末にも対応。通販サイト「Amazon.co.jp」や大手家電量販店などを通じて販売する。価格は未定で後日発表する予定。

  • 「AR.Drone 2.0」。手前がプロペラを保護するプロテクターを装着した状態

 AR.Droneは、流線形の機体に4つのプロペラを搭載し、スマートフォンとWi-Fi接続して操作するラジコンヘリ。日本では2010年9月に発売された。アプリ画面上の離着陸ボタンにタッチすると機体が離陸し、70センチ前後の高度で自動静止。スマートフォンに内蔵された加速度センサーを検知し、端末を傾けることで前後左右に移動、画面上の操作ボタンで上昇、下降、回転を制御できる。屋内の飛行では、障害物とぶつかった際にプロペラを保護するプロテクターを装着する。

 同日の記者発表会で登壇したParrot プロダクトマネージャのジュリアン・ガロウ氏によれば、AR.Droneは現在37カ国で販売されており、Facebookページには約22万4000人のファンが登録。またYouTubeにはAR.Droneに関連した動画が約5万本アップロードされているという。

 従来モデルは、機体前部と下部にカメラを搭載しており、飛行中の様子をスマートフォンの画面上にライブ配信していたが、新モデルでは、HDカメラ(1280×720)を搭載し、飛行映像を録画したり、写真を撮影できるようになった。動画はスマートフォンやタブレット内に保存でき、専用アプリを通して視聴できる。動画や画像をYouTubeやPicasaで共有することもでき、今後はFacebookにも対応する予定だ。

  • Parrotプロダクトマネージャのジュリアン・ガロウ氏

  • ガロウ氏がデモを披露

  • スマートフォン上で見た操作画面

 また、加速度センサーなどに加えて新たに3D磁気センサーを搭載。コントローラーとなるスマートフォンを傾けた方向と同じ方向に機体も進むため、これまでのように機体の向きを気にすることなく、より直感的に操作できるようになった。さらに、画面上のボタンを2回タップするとアクロバット飛行する「宙返り」機能も搭載された。

 操縦の際に使用するアプリも「AR.FreeFlight 2.0」として刷新。AR.Droneを操作するための「操縦」や、撮影した映像を視聴する「写真・ビデオ」などのメニューに加えて、近日中にAR.Droneの利用者同士で、お勧めの飛行場所や飛行記録などの情報を交換できるコミュニティ機能も提供する予定だ。

 通信範囲は従来と同様最大50メートルで、最大6メートルまで上昇する。1回の充電で約12分間飛行できるという。

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