製品情報

ノバック

iAUDIO

【主なスペック】
【発売日】
2001年02月
【メーカーサイト】
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ユーザーレビュー

2002年05月02日 00時00分
 ※個人レビュー・文字数制限によりダイジェスト版※
■PCでの操作感・機能■
 購入時(2002/03)のロットに付属しているユーティリティソフト「Jet-Shell」はバージョンが古いので、必ずオフィシャルサイトから最新版をDLすること。
 最新版Jet-Shellでは、バンドル品と比ベて次のようなことが可能になっていた。

・エンコードするビットレート指定(旧版は128kbit固定)
・転送前に必要メモリや曲順を確認できるアルバム機能(アルバム登録曲は一括でMMCに転送可能)
・MMC転送後の曲順変更
・ID3タグ編集

 特に曲順の変更は便利なので、このためだけにもDLしておくべき。
 しかし、エンコードの性能は明らかにオンラインで入手できるエンコーダの方が良い。速度も、Jet-Shellでは高品位エンコードがほぼCD等速だった。同じ曲を、同設定で「CD2WAV」&「午後のこーだ」でエンコードすると半分以下の時間で済む。
 他にエンコード手段を用意できない人以外は、エンコードは別ソフトで行い、Jet-Shellは転送専用と割りきった方が良いようだ。
 ソフトの操作感は、アイコンだけ見ておおむね操作可能なので、良い部類に入るだろう。何をすればいいか迷う場面はなかった。


■音質■
 音質をどう感じるか、は多分に個人差があるが……
 iAUDIOの場合は、まったく可もなく不可もなく。素直な音が出ているように思う。
 全体に音が薄くなるような印象があるが、と言って聴けないわけではない。手持ちの、世代落ちMDウォークマンと比較してみると、決して劣るレベルではない(最新ではさだかではないが)。
 音が素直な分、かえってヘッドフォンの影響が如実に出る、と感じた。添付のヘッドフォンにはリモコンなどのギミックはないので、市販のものと交換することでデメリットは発生しない。iAUDIO用に良いヘッドフォン(好みの表現力を持つ、という意味で)を購入するのもいいだろう。
 この音質で大きな不満を持つ耳の持ち主は、そもそもこのレベルのプレイヤー(エントリーモデル)を買うべきではないだろうから、価格やコンセプトに比せば充分な音質だと思われる。
 尚、安物プレイヤーにありがちと思われる曲間のノイズはない。


■総合評価■
 価格的にはエントリーモデルになるだろうこのiAUDIO、個人的には大満足レベルの商品だった。
 メーカーの直販Webサイトからの通販では、本体+MMC32MB付属のモデルが¥9800、MMC64MB付属モデルが¥12800、MMC64MB×2枚付属モデルが¥18800という価格設定になっており、カタログより一段安くなっている(2002年3月)。
 MMC64MBが一枚¥4500前後で購入できる(大手量販店)ことから、64MBモデルを購入して、別途もう一枚MMC64MBを入手するのが一番いい方法かもしれない。
 しかし、MMCが今後容量アップすることはなさそうなので、現在ではカード二枚で128MBが最高になる。それを考えると、最初からMMCモデルではなく128MB内蔵モデル(ブルーのやつ)を購入するのも有力な選択肢の一つにしていいだろう。カード二枚だと、一枚ごとに若干のメモリの無駄が避けられないし、操作性もこの方が上だと予想される。

 個人的に下す最終評価としては、「初めて購入するシリコンオーディオプレイヤーとして不満なし」ということになった。自分自身、このモデルが初めてのシリコンオーディオだが、後悔するような部分はまったくと言っていいほどない。
 入門機、初心者用としては、サイズ、機能、PC上のソフトすべて及第だろう。ソフトだけ別に準備することが出来るなら弱点も補完可能だ。
 上級者には音質や、プログラム再生がないこと、液晶表示がないことなどで不満を感じるのだろうが、それをiAUDIOに望むのは価格的に言って難しいのではないかと思う。そういった方々は最初からこの製品を選択肢に含めず、よりハイエンドに近いモデルを視野に入れた方がいいだろう。

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