ウェブサイトを作成する際に、Googleマップはアクセスマップ、マップと連動したアプリなどによく利用されていますが、中国国内のウェブサイトにも多数採用されています。しかし、Googleマップは中国から消え去る可能性が出てきました。利用する前によくご注意ください。
マッピング機能はマップを利用する上、欠かせない機能ですが、一方ユーザーが勝手にマップ上でマッピングした情報は軍事情報、秘密情報の情報漏洩に繋がっているではないかと中国政府から指摘がありました。それを防ぐため、中国はマップのライセンス制度を導入しました。
ライセンスの申請する条件は、サーバーは中国国内においてあること、それに中国国内の合弁会社によって運営されていること、この二つが必須条件となります。maps.google.comのグローバルサービスはこの時点でアウトですが、一方、ditu.google.cnというGoogleマップの中国ローカルサービスは条件をクリアしています。
2010年7月に同じく条件をクリアしている競合社百度、捜狗などの中国国内マップサービスはすでにライセンス取得したに対して、Googleマップはいまだに中国のライセンス制度の審査に通っていません。見通しが不透明の中、一部中国国内のLBS(位置情報サービス)もリスクヘッジのためGoogleマップから百度マップに乗り換えました。
今後の可能性としては、Googleマップが審査に通らない場合、Googleマップ関連サービスは当局からブロックされる可能性があります。あるいはマッピングなど一部の機能が制限される場合も予想されます。また百度をはじめ、中国国内のサービスをご利用の場合でも、なんなかの形で、ユーザーがマッピングした情報を審査する制度を導入される可能性もあります。マッピングを含めた企画は要注意です。
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