目には目を、歯には歯を(ハンムラビ法典)はいま中国クライアント側の争奪戦の現状です。テンセントQQとウィルスソフト360の戦いが幕を閉じたまもなく、QQとライブメッセンジャ(MSN)の戦いはまた始まりました。 11月3日夜、中国最大のポータルサイト・騰訊(テンセント)は「QQユーザーへの手紙」を発表しました。奇虎360ソフトをインストールしたコンピューターのテンセントQQの利用を停止するという内容のものでした。両者中国でのシェアを考えると、中国ユーザーは実際にIMソフトQQ(ユーザー数6億人)を選ぶか、ウィルスソフト360(ユーザー数3億人)を選ぶか、どちらか選ぶ苦境に強いられました。 その隙を見て、ずっとQQにシェアを奪われているライブメッセンジャ(マイクロソフト)はついに動き出しました。QQの友人リストを導入できる機能を開発し、QQから転向する人を獲得しようと仕掛けました。その策は見事に的中しました。普段数万だった新規登録者数は一気に百万級に伸びました。 当然なこと、QQも黙っていられないです。すぐにメッセンジャの当該機能をブロックし、11月19日にSNS(QQ空間)の最新情報をメッセンジャに同期する機能を開発しました。 ※易観国際のリサーチによると2010年Q3の中国IM市場では、QQは76.37%で独走状態です。ライブメッセンジャはわずか4.34%で第四位です。 この数年、テンセントQQは莫大のユーザー数を武器に、何をやっても成功へと導いてきました。上記ような過激な競争は自ら仕掛けますし、やられたらやり返しします。QQだけではなく、360、マイクロソフト中国などもそうです。毎日血の匂いがする中国市場では、普段日本企業の作法はどうしてものんきに見えてしまいます。 ----------------------------------------
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