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タオバオ売店から学ぶ偽物対策

2010/07/12 15:25
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祖 興傑

中国向けのウェブマーケティング、ウェブ制作情報とノウハウを中国人目線で現地から発信していきます。 Follow me http://www.twitter.com/chinawebby
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タオバオで偽物が売られていることは周知の事実で、偽物の生産ルートもたくさん存在しているようです。さて、たくさんの売店から「本物」を見つけ出す作業はユーザーにとって至難の業ですが、一方、店舗側の立場から考えると、いかにユーザーに商品のオリジナリティ(本物であること)を主張するのかが売り上げに直接結びつく死活問題となります。

たくさんのライバル店との顧客獲得「合戦」に勝ち抜くため、偽物売店もあの手この手を使っています。最近手口は高度化になりつつあります。もちろん偽物の多い中国がよくないですが、これから中国進出したいオリジナルブランドを持つ企業や、中国で偽物被害にあわれた企業も、そういう厳しい環境で業務を展開するには、タオバオの偽者売店から学べることもあると思われます。

一例を挙げて説明させていただきます。abrocketというダイエット器具の商品名でタオバオで検索してみたところ、いきなり61件の結果が出ました。

taobao

では、どうやって商品の正当性を主張しているのでしょうか、まずタオバオに広告を出稿しているところをチェックしてみましょう。タオバオに「広告」を出稿している店舗はある程度お金かけている証拠で、無名の店舗より信頼できるはずです。これは偽物になれた中国ユーザーの「常識」です。

タオバオ

中国語がわからなくても、目立つところに「正品」の漢字が多いことに気付くでしょう。「正品」は中国語で、意味は「オフィシャル商品」です。偽物でも「オフィシャル商品」を主張しているのが図々しいですね。しかしそこも日本メーカーのマーケティングの盲点です。自社商品の良さを中国人ユーザーにアピールする前に、まずは「日本製」、「オリジナリティ」、「オフィシャル商品」を全面的に主張したほうがいいでしょう。

上記広告出稿選別で一部の店が落とされると思いますが、次に比べられるのはやっはり「値段」です。すでに気付いたと思いますが、上図では値段も表示されていて、90元〜200元値段も相当幅があります。通常値段の高い商品はその分品質もよい、それも万国共通の常識です。それでは値段の一番高いところをチェックしてみました。

タオバオ売店

値段は低いところに比べると数倍にしていますが、それでも一ヶ月間で725件も販売していました!おそるべし!

では、具体的にどう言った手法を使っているでしょうか?

偽物較べ

サイト上で「本物」と「偽物」を徹底的に比較しています。

資格

商工登記書、税関などの証明書類(本物メーカーの代行工場を証明するため)をサイト上に掲載しています。

最後にご紹介するのは、これこそ「必殺技」と呼べる手法です。上記店で購入した商品はすべてオリジナルバーコードが付いているので、バーコードを下記英語「オフィシャルサイト」に入れると、本物かどうかオンラインでチェックできる仕組みです。

バーコード

「オフィシャルサイト」のURLはこちらです。http://www.abrocket.cc

バーコードのチェック画面のURLはこちらです。http://www.abrocket.cc/validate/

一般のユーザーはここまで来れば、もうオフィシャル製品と信じ込んでしまいます。しかし.CCのドメイン、怪しげな英語、フリーメールの連絡先、業界人から見るとどうも上記「オフィシャル店」も怪しいです。www.abrocket.comと入力すれば、同様の製品を売っているサイトもあります。両方の外部リンクを調べれば、www.abrocket.comのほうが圧倒的に多いです。対して.CCにリンクしているのは先のタオバオ売店だけです。総合的に判断すると答えは明白です。

残念ながら上記さまざまな「偽物」対策をやっているタオバオ売店自体が「偽者」のようです。しかし彼らが使った手法も我々を考えさせるものですね。

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※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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