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アクセシビリティ規格JIS X 8341-3が改正、重要な関連文書も続々と公開

2010/08/24 07:03
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ミキ・オキタWebClip ウェブデザインのニュース

こんにちは。“時代の3歩先をねらうWeb屋さん”羽山 祥樹です (ハンドル名をミキ・オキタから変更しました)。
このブログ「WebClip ウェブデザインのニュース」では、Webデザイン・Webマーケティングの話題をお届けしています。

Webアクセシビリティ規格 JIS X 8341-3 の官報改正が公示

8月20日、日本のWebアクセシビリティ規格 JIS X 8341-3 の官報改正が公示されました。
あわせて昨日23日、改正された JIS X 8341-3 の理解と実践に必要な関連文書がウェブアクセシビリティ基盤委員会より公開されました。

日本工業標準調査会 JIS検索
「JIS規格番号からJISを検索」から「x8341-3」で検索することで閲覧できます。

ウェブアクセシビリティ基盤委員会 JIS X 8341-3:2010 関連文書

JIS X 8341-3 の改正版(以下、JIS X 8341-3:2010)は、W3CのWebアクセシビリティ規格 WCAG 2.0 との国際協調を大きな柱としています。
その結果、JIS X 8341-3:2010 本文では、基本方針だけを定め、「Webアクセシビリティの確保をするための具体的な実装方法」については、すべて WCAG 2.0 附属書の Understanding WCAG 2.0 および Techniques for WCAG 2.0 を参照することになっています。

Understanding WCAG 2.0 や Techniques for WCAG 2.0 の原文は英語です。
また、これらの文書を理解してもさらに考慮すべきことがあります。アクセシビリティ確保が正しく行われているかどうかのチェックなどです。

JIS X 8341-3:2010 の実践を助ける関連文書も続々と公開

そこで、注目すべきなのが、ウェブアクセシビリティ基盤委員会が公開した「JIS X 8341-3:2010 関連文書」です。
JIS X 8341-3:2010 を実践するために必要になるさまざまな情報を、ウェブアクセシビリティ基盤委員会がまとめたものです。
これらの関連文書を利用することで、Webアクセシビリティの確保に必要な作業をぐっと減らすことができます。
過去に公開されたもの含め、8月23日現在で次の関連文書が公開されています。

WCAG 2.0 解説書
JIS X 8341-3:2010 で参照されている Understanding WCAG 2.0 の日本語訳です。各達成基準の意図や解説が記載されています。
JIS X 8341-3:2010 を実践していく上では、実質的に必須の資料となるでしょう。

WCAG 2.0 実装方法集
JIS X 8341-3:2010で参照されている Techniques for WCAG 2.0 の日本語訳です。
Webアクセシビリティの確保のための、HTMLやCSSなどの具体的なコーディング方法を記載しています。
こちらも、JIS X 8341-3:2010 を実践していく上で、実質的に必須の資料となるでしょう。
2010年8月23日現在では等級Aと呼ばれる範囲の公開となっています。近日中に残りも公開される予定です。

JIS X 8341-3:2010 解説
JIS X 8341-3:2010 の全体像について、わかりやすく解説しています。JIS X 8341-3:2010 の入口となる文書です。

アクセシビリティ・サポーテッド(AS)情報
JIS X 8341-3:2010 では、ウェブサイトの利用者環境として想定するブラウザや音声ブラウザで、ウェブサイトで実装したWebアクセシビリティ確保方法が動作することを確認しないといけません。
しかし、ブラウザや音声ブラウザの動作を各企業や団体自身でひとつひとつ検証するのは大変です。
そこで、日本国内で利用されている主なブラウザと音声ブラウザについて、ウェブアクセシビリティ基盤委員会で検証を行ったものです。
2010年8月23日現在では等級Aと等級AAの範囲について公開されています。

AS情報を作成する際に必要となるテストファイル
ASはアクセシビリティ・サポーテッドの略です。上記「アクセシビリティ・サポーテッド(AS)情報」の検証に使用されたテストファイルです。
「フォーカスがあたると表示されるスキップリンク」などコーディング例として参考にもなります。

JIS X 8341-3:2010 試験実施ガイドライン
JIS X 8341-3:2010 の箇条8にある適合試験に関するガイドラインです。

ウェブコンテンツのJIS X 8341-3:2010 対応度表記ガイドライン
JIS X 8341-3:2010 について、適合試験の結果、「適合」「準拠」「配慮」といった言葉の使い分けについて定義しています。

WCAG 2.0日本語訳
W3CのWebアクセシビリティ規格WCAG 2.0の日本語訳です。

ウェブアクセシビリティ基盤委員会の母体は、JIS X 8341-3の改正を行ったメンバーです。
JIS X 8341-3 の改正作業後に、関連文書の整備のため、情報通信アクセス協議会に場所を移して発足した委員会です。
ウェブアクセシビリティ基盤委員会では、今後も関連文書の整備を進めていく予定とのことです。

* * *

関連文書の整備には、一部、僕も参加させていただきました。
WCAG 2.0 実装方法集( Techniques for WCAG 2.0 )の、以下のページの日本語訳を担当しました。

G57: コンテンツを意味のある順序で並べる

G162: ラベルを配置して、関係性を最大限に予測できるようにする

G170: 自動的に再生される音声を停止するコントロールを、ウェブページの先頭付近で提供する

G183: リンク又はコントロールを色だけで識別している箇所の視覚的な手がかりを補足するために、周囲にあるテキストとのコントラスト比を 3:1 以上にする

G192: 仕様に完全に準拠する

H36: 送信 / 実行ボタンとして用いる画像の alt 属性を使用する

H37: img 要素の alt 属性を用いる

H67: 支援技術が無視すべき画像の img 要素で、alt属性値を空にして、title 属性を付与しない

H84: select要素とボタンを併用して、アクションを実行するようにする

* * *

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※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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