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技術情報やサポート情報を、Webサイトでスムーズに公開するために - DESIGN IT! Forum 2009 見どころ

2009/08/19 22:22
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ミキ・オキタWebClip ウェブデザインのニュース

この記事のトピック

こんにちは。“時代の3歩先をねらうWeb屋さん”ミキ・オキタです。
このブログ「WebClip ウェブデザインのニュース」では、Webデザイン・Webマーケティングの話題をお届けしています。

8月27日(木)〜28日(金)に、DESIGN IT! Forum 2009が開催される。今回のDESIGN IT! Forum 2009、例年以上にテーマが奥深い。
XMLによるコンテンツマネジメント、DITA・・・。
僕自身も、興味を持ちながら詳しくなかったので、この機会に調べてみた。

DESIGN IT! Forum 2009の基調講演 ジョアン・ハッコス氏

DESIGN IT! Forumと言えば、ユーザビリティやインタラクション・・・という印象があったが、今年は、最終的な出力はWebとしても、企業内の情報の発生から公開までをカバーする幅広い内容になっている。

基調講演のジョアン・ハッコス氏 (JoAnn T. Hackos)は“本質的な意味での”コンテンツマネジメントのプロフェッショナルだ。
コンテンツマネジメントというと、Web畑出身の僕はWebサイトの管理システムを思い浮かべてしまう。が、そこに留まらない。
企業内の情報(コンテンツ)をどのように管理するか。特にマニュアルなどの技術情報に軸をおいて、情報の発生から公開へ続くライフサイクルをどのように管理していくか。そういった意味のコンテンツマネジメントだ。

ジョアン・ハッコス氏が推進する“DITA (The Darwin Information Typing Architecture)”は、技術情報を流通しやすい形で蓄積するためのXML規格である。

“DITA”は技術情報を流通させるためのXML規格

“DITA”は、どのような用途に使うものだろう? 現時点では、特にマニュアルなどの技術情報や、サポート情報を中心に広がりを見せている。

“DITA”の用途について、初心者が理解できるような日本語のリソースは非常に少ない。
英文や仕様書を読み砕きながら、次のようなことだと僕は理解した。

例えば、ある企業は、自社で検査機器などのハードウェアと、そのハードウェア用のソフトウェアを開発している。
自社のWebサイトで、マニュアルなどの技術情報や、サポート情報を公開している。修正パッチの提供なども行っている。
製品がバージョンアップするたび、あるいは不具合を修正するたび、マニュアルの書き換えや、Webサイトの関係するページを修正しなければならない。
修正ミスの無いよう、あちらこちらの記述を確認し、整合性をとる。もし海外にも販路があるとすると、多言語にわたってこれを行わなければならない。
非常に手間と時間のかかる作業だ。

DITAは、これらの手間を軽減する。
社内の技術情報を、どのように利用される情報かに基づき、細かい単位に分解し、DITAのXML形式に沿って保存する。
原本となるその情報を修正し、関係者が承認すれば、該当するマニュアルやWebサイトがすべて更新される。
また、最終的な出力も、Webや紙など、媒体の特性に合わせ、構成を変更できるようになっている。
技術情報やサポート情報を、Webサイトやマニュアルとしてスムーズに公開する流れをつくるのに、DITAは役立つ。

さらに、DITAの特徴として、情報アーキテクチャの側面があげられる。
技術情報を蓄積するとき、利用できるように蓄積する必要がある。
DITAはその仕様自体が「どのように情報を分類すれば利用しやすいか」を実現しやすいように設計されている。

現在のDITAの適用範囲は、マニュアルなどの技術情報、サポート情報などが主である。
また、多国語展開しているマニュアルの翻訳作業にも、DITAは活用できる。

こういったしくみを整えるためには、情報を統合管理するシステム(=コンテンツマネジメントシステム、CMS)も必要になる。
DESIGN IT! Forum 2009では、Webサイトの管理に留まらず、企業全体の情報管理の観点から、CMSにも言及される予定だ。

メーカー系の技術情報の担当者もDESIGN IT! Forum 2009に参加を!

DESIGN IT! Forum 2009の見どころは、僕なりの言葉でいうなら「企業内の技術情報やサポート情報を、作成から承認、Webサイトやマニュアルへの公開まで、一貫して管理し、活用する方法」だ。

今年のDESIGN IT! Forum 2009は、企業全体で情報を効率的に流通させるしくみについて語られる。

昨年まで参加してきたWeb制作者やデザイナーの方はもちろん、もっとプロダクト寄りの、メーカーの技術情報やサポート情報の担当者にも見てほしい。
そのような企業をクライアントに持つWeb制作会社や、あるいは技術文書の翻訳をしている翻訳会社などにも、ぜひ見てほしい内容だ

Webサイト運営の視点からも企業内の情報統合に期待

Web制作者として、僕自身、Webサイトに発信する情報の“本質的な”管理は興味深いテーマだ。

大規模なサイトほど、技術情報の品質・精度・更新頻度といったものは、Web制作部門ではコントロールできない。
技術情報は、実際に製品やサービスを開発している“現場”でこそ、生まれるものだからだ。

企業全体の情報を一気通貫して統合することで、よりWebサイトの品質も上げていくことができると期待する。
ここ数年、企業のWebサイトにおいても、大規模化にともなって“運用”への興味が増している。
今後、このような考え方が、どんどん広まっていくのではないかと思う。

イベント名: DESIGN IT! Forum 2009
開催日時: 2009年8月27日(木)〜28日(金)
開催場所: TEPIA(テピア)ホール (東京メトロ銀座線 外苑前駅 徒歩4分)
申込: DESIGN IT! Forum 2009 Webサイト

雑誌の『DESIGN IT! magazine』Vol.3 P.34にも、ジョアン・ハッコス氏のインタビューが掲載されている。
まだ読んでいない方は、読んでから参加すると、イベントをより楽しめると思う。

【雑誌】 DESIGN IT! magazine vol.3 (DESIGN IT! 公式サイト)

【雑誌】 DESIGN IT! magazine vol.3 (Amazon)

関連リンク

この記事の執筆にあたって、kawashigeさんにDITAについて色々教えていただいた。ありがとうございました。

【関連リンク】
DITA入門セミナーに行ってきた - 川茂図誌

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※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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