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僕らがアップルを信じる(に足る)理由

2010/09/02 20:46
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渡辺聡

インターネット/IT分野で事業開発に携わる渡辺聡さんが、注目ニュースなどを題材に、そのニュースの背後にある本質的な変化とその先行きを、経済や社会との関わりの中で考えていきます。
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タイトルが若干オザケンっぽいがあまり気にせず。

 

恒例の、という感じでアップルがいつも通りのイベント及びプレゼンテーションと、ジーパンと黒タートルネックにOne more hobbyのお披露目というのはファン及び業界関係者なら耳にしてるところだろう。ニュースでざっと見て、周囲の反応をざっとみて、ようやく出てきたiTuneのソーシャル進化やテレビ関係の詳細を見ながら今後どういう流れを呼び起こすか思案してるところである。

 

ついこの前あった、メジャーリーグがYouTubeに全試合をストレージするという発表といい、映像関連のサービスはひさしぶりにハードも巻き込んだ形で活況を呈しつつある。2000年前後にあったSTB競争から久方ぶりのテレビフィーバーか。

 

という全体のお祭りはさておき、気になって周囲の人と議論をしていたことがあった、スタンダードな(と、何がスタンダードかという議論も成立するが)iPod、iPod Classicが蚊帳の外に置かれる流れが定着しつつあるところである。もしかして、そのうち止めたいラインナップなのだろうか、という感じも受けてしまう日の当らなさっぷりであった。

 

アップルの今の収益構造や製品別の成長寄与、今後の展開を考慮すると、どうしてもiPhoneや周辺プロダクトに資源を向ける動きになるのは分かる。事業価値の最大化というのを単純に踏んで行くと自然そうなるだろう。

 

優先度が落ちてるのではと話をしていたのは、1)割と古参のiPod使いで、2)4ケタ後半から5桁に差し掛かるヘビーリスナー、つまり大容量持ち歩きをしたい層というのがふんわり話をしていたコンセンサスである。つまり、容量足りないからClassicを使ってるというセミローテク層とも言えそうなところである。

 

iPodユーザーが目に見えて増え始め、話題に上ることが増えたのは、第三世代とミュージックストアの開始、2003年である。次の第四世代以降、音楽は全部持ち歩こうというフレーズをベースとして育ってきた現在のClassicの系譜と、nano、miniなどの小型プレイヤーの系譜に分かれ、touchにてタブレットPCの流れを組むまでは音楽プレイヤーとして市場を切り開いてきた。Classic派閥の主要ユーザーの利用歴を考えると4から6年くらいではなかろうか。

 

インターネットサービスやデジタルガジェットのサイクル感覚で捉えると5年前後というのは相当に長い期間という印象がある。ドッグイヤー換算して7倍すると35年。生まれてから結婚して子供まで出来てようかという年月である。

 

しかしである、手元のiPodに入ってる曲を眺めていると、80年代90年代というものがごろごろある。筆者よりもう少し上の年代の方になると70年代以前のコンテンツも決して少なくない。音楽というのはそれくらいの消費サイクルを普通に持っている。

 

もちろん、録音媒体もレコードからCD、アナログカセットやあまり日の目を見ることは無かったがDATやCDの次を期待されたがいまひとつとなったMDなど多岐に渡っている。また、市場の規格競争に負けたMDのように期待されたほどの期間生き残れなかった規格も存在する。これは仕方ない。

 

しかし、規格として死んだ訳でもないのに、且つ数年前には「全部持つ!」とか謳われていたはずなのになんだか知らないうちに外様にされていってるというのはどうなのだろう?というのが私の周囲諸氏の反応であった。歴史や時代、個人史と深く繋がりやすい音楽コンテンツの長期保存を託すにアップルは相応しい相手と本当に言えるのだろうか。

 

インフラ業者に求められる資質と行動、スタイルというのは改めてなんなのだろうか、と古典的な問いを問いなおしたりしていた一日であった。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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