CNETにTwitterの長めの記事があり、現状確認を含めて目を通していた。目を通しつつ、隣のタブに立ち上げていたTwitterを眺めていたのだが、そこで某業界通の方が、GyaOとYahoo動画がが一緒になる、という一言コメントを発していたところでふと思ったのがタイトルの切り口となる。
Twitterが跳ねる可能性とトリガーとして言われているのが、上記記事中にもあるリアルタイムサーチ(検索というよりは、リアルタイムステータスモニタリングという方が正しいのだろうが)であり、今今の行動情報を木目細かく取ってプロモーションなりマッチングなりに使われていくようになっていくのでは、という期待が持たれている。
この話は、国内的にはライフログというテーマに絡め取られる形で、総務省あたりも力を入れて動いており、お隣でBlogを書かれている佐々木さんもあちこちの講演にお呼ばれしている様子を眺めたりしていた。
前段:Twitterの収益化への道
Twitterがどこで収益を上げるのか、ビジネスモデルはあるのか、それとも買収されて決着をつけるのかというのはここ数週間の界隈のホットテーマのひとつとなっている。Googleに買収される?という噂がメディアを駆け巡り、水面下では接触してるんだろうなという気配は漂わせつつも、公式コメントとしてはまだしばらく独自で収益モデルを考えていくよ、と出されていてイマココという感じになっているのはウォッチャーはもう普通に押さえているところ。
プロモーション用途や広告的商品については記事後半で検討されてるようなあたりを中心として幾つか出てくるだろう。企業が何予算で何を期待してお金を出すことになっていくのかなどは興味津々だが、特にTwitterに固有の問題というのでもないことから割愛したい。
本題:もしかしたらあるかもしれないTwitterのDeepValue
そしてようやく本題に入る。
冒頭に書いたとおり、GyaOとYahoo動画の話を初めて触れたのはTwitterとなる。すでに記事にもなっているが、一報は知人のひとこと呟きだった。
これは、確認するまでも無いが比較すると
- サイトを見に行くかフィードをチェックするサイクルで情報を掴むことになるニュースページ
- だらーっとモニターしている(なんとなくちらちら見ている)Twitter
ということで、接触頻度の高いTwitter経由で先に情報が入ってきたという以上でも以下でもない。ニュースサイトの記事内容の価値が落ちるかなどといわれると必ずしもそうではない。
とはいえ、速報性とダイレクト感からすると、ロイター情報に近い。ニュースというよりは、金融系の情報配信のような1秒を争うような事象がヘッドラインで流れている際の受け取り感覚に似通っている。
似ているからといって、Twitterがロイターを代替できるかというと当然そんな簡単な話ではない。あるはずがない。はずがないのだが、tumblrにクリップしながら、これはなんか顕れつつあるのかもしれない、などと考え始めている。
例えば。記者活動は記事にして渾身でまとめる、とかではなくぽろぽろとコンパクトに呟いておくというプロセスに今後入れ替わっていくのかもしれない。ヘッドラインは呟き。詳しくはサイトまで。
このフロントのフローを統合的に押さえた後にデータソースを背後に抱えてあとは好きなように、という見せ方はロイターのユーザビリティそのものであり、一面記事を大事にしつつ画面レイアウト勝負から入るという紙からオンラインに至るメディアの基本姿勢とは違うアプローチとなる。
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本題と関係ないですが、そういえばCNETでBlogを書き始めて5周年でした。04年の4月6日が初エントリ。思えば遠くへ。