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DDEX:デジタル音楽関連データの国際標準化活動

2008/04/22 16:51
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渡辺聡

インターネット/IT分野で事業開発に携わる渡辺聡さんが、注目ニュースなどを題材に、そのニュースの背後にある本質的な変化とその先行きを、経済や社会との関わりの中で考えていきます。
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デジタルライツ系に深く関わっている方と話をしていて、タイトルの言葉が出てきた。「なにそれ、ゲーセンで踊ってるやつ?」という小ボケを華麗にスルーされつつ、話を伺ってみると、デジタル音楽系のメタデータフォーマットを整理しているグループだという。

用語定義をするとこんなところとなる。

大手レコード会社と音楽配信サービス提供会社などが参加する、音楽配信データの標準化を目指す団体。2006年5月4日に発足。米ソニーBMGミュージックエンタテインメントや米ワーナーミュージックグループなどの大手レコード会社のほか、音楽配信サービスを提供する米アップル、米マイクロソフトなどが創立会員に名を連ねている。

メディアにもあまり記事は出ていない。理由を聞くと、日本ではさほど本活動に関わっているところが無いからだと言う。

参加企業、メンバーのリストを並べるとこんな感じになる。

コアメンバーだけでも

* Apple Inc. (Debra Ameerally)
* ASCAP (Chris Amenita, Chairman)
* EMI Music (Steve Devlin)
* MCPS-PRS Alliance Limited (Alan Balchin)
* Microsoft Corporation (Rich Lappenbusch)
* Orange (Benjamin Labarthe-Piol, Secretary)
* RealNetworks Inc. (G.E. Szeto)
* Société des Auteurs, Compositeurs et Editeurs de Musique (SACEM) (Michel Allain, Treasurer)
* Sociedad General de Autores y Editores (SGAE) (Enrique Loras)
* SONY BMG MUSIC ENTERTAINMENT (Kirit Joshi)
* The Harry Fox Agency, Inc. (HFA) (Louis Trebino)
* Telefonica (Alfonso Pajuelo)
* Universal Music Group (Christopher Horton)
* Warner Music Inc. (Mike Jbara)

こんな感じ。そうそうたるという表現を使っても差し支えないだろう。

ターゲットとしている課題はこちら

 現在、コンテンツプロバイダーや音楽出版社、デジタル音楽配信サービスの間には、音楽ダウンロードの売り上げに関する情報を配布したり受け取ったりするための標準的な方法がない。各レコード会社では、音楽ファイルを配信サービスに公開する際に、独自の方法を使ってその情報を音楽出版社に報告している。また各音楽配信サービスは、特定のデジタル音楽ファイルの売り上げを音楽出版社やコンテンツプロバイダーに独自のフォーマットで報告している。

 DDEXでは、デジタル音楽ファイルに付加されるメタデータについて標準的なフォーマットを確立し、またそれを追跡するシステムを構築しようとしている。この標準が確立されれば、権利保有者の身元や、売り上げやロイヤリティに関する情報が、すべての合法音楽配信サービスで同じやり方で伝えられることになる。

典型的なデータフォーマット整備の課題、XMLやEDIといった話の類型となる。
 
とりあえず、今日はこの話の紹介だけになるのだが、ヒアリングしていての雑感としては、

  • どうもこれは見ておいて良い気配がする。日本で関わってるプレイヤーは少ない(あるいは現時点ではいないそうだが)標準プラットフォームになる可能性のあるものを明確な判断無く避けるのはリスクが高い。
  • デジタル系のコンテンツについては流通条件やライツ管理の方針が徐々にだが定まってきており、レコード会社や各種コンテンツ企業も配信について以前ほどネガティブな対応ではなくなってきている。
  • ネットワークのボトルネックは相変わらずあちこちであるが、配信系技術の見直しなどで若干緩和する試みが続けられている。傾向としてはどこかでブレイクスルーを見つけると考えた方が自然。
  • ポジションを外すと(またもや)日本はガラパゴス化する。ローカル戦略として正しくても、グローバル戦略で間違っていると国際競争力上足かせになる可能性がある。例えば、ネットワーク対応のハードウェアの海外での売上に影響するなどなど。

というところで、キーテーマのひとつになる可能性がある。
 
ウォッチ対象テーマに追加して、まとまった話があるようであればまた後日エントリとしたい。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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