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ある事業立ち上げの風景

2006/11/02 14:41
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プロフィール

渡辺聡

インターネット/IT分野で事業開発に携わる渡辺聡さんが、注目ニュースなどを題材に、そのニュースの背後にある本質的な変化とその先行きを、経済や社会との関わりの中で考えていきます。
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幾つか立ち上げ系の支援案件で、似たようなフェーズに差し掛かっているものがあり、やっていることを整理してみると共通項がやはり浮かび上がる。良い機会なので、簡単にだがまとめてみたい。
 
 
話のきっかけ
 
話の始まりとして、創業者や経営陣からの相談を受けることから始まるのが多い。当たり前だか事業を行うのは先方なため、基本的な事業目的や概要についてはある程度固まっていることがあるのが普通だが、シード段階のビジネスモデルの検証や事業プランの策定から入ることもある。
 
良くあるのが、概ねの事業イメージは出来ているが、実際のサービスデザインについて上手くやりきれないというパターン。事業会社出身者やコンサルタント卒業生の方が中心になって始まった事業の場合によく起きる。この場合足す必要があるのが、アーキテクトやプロデューサーの役割。理屈の上では市場があっても、上手く捕まえられるか、リーチ出来るかはサービスをきっちりと作りこめるかによって決まる場合は、ユーザー数や売上を顕在化させるためにプロデューサークラスの人材が鍵になる。
 
アーキテクトもプロデューサーも人材市場にそうそういる訳ではない。プランの実現に、調達出来るかどうかがまずハードルとなるため、最近はまず人探しからという案件が多い。
  
 
ビジネスモデルの設計
 
冒頭の事業概要ヒアリングの後、人探しと並行することが多いが、ビジネスモデルの確認と必要に応じてのブラッシュアップに入る。ネット系のサービスになる場合、細かい詰めの部分は戦略が決まれば自動的に出てくるというものではないため、サイトサービスや運用体制、必要なスキルセットを洗い出してみないと、どういう人がどこまで必要になるのか、細かくは分からない。トップダウンで作っていると忘れがちになるのが、サポート体制やアプリケーションのテストフェーズなど、脇を固めるところ。形にするところまでは視野に入っていても、品質を作りこむところに行き届いていない場合は予算と期間、リソース全てを再検討することになる。
 
また、テクノロジードリブンで設計をする場面だと、実装出来ることと出来ないことを切り分けて、ビジネスプランの側に調整を入れることがある。収益ポイントの作り方やマーケティングについてはオペレーションモデルをざっと作ってみないと細かいことは分からない場合もある。
 
 
経営チームの事業責任者の配置設計
 
事業範囲とビジネスモデル、リスクファクターの整理がつくと、経営陣と事業責任者が全体としてどのような視野とスキルセットを持っている必要があるのかというところがはっきりしてくる。オペレーションを支えて、事業の状況を把握するのにどういうメンバーで無いといけないのか、事業の回し方が見えてくると判断のしどころと合わせて整理される。

ここで、必要に応じて人の調達が発生するが、スタート段階から絡んでいる場合、特にCOOポジションの人をどうするかがひっかかる。現場も経営もどちらもタッチすることになるので、それこそ出来る人はいない。実際の解き方としては、誰か出来る人を紹介しつつ、視野のフォローとしてバックアップとして自分でも入るというやり方に良くなる。岡島さん語るところの”頭を借りる”体制をなるべく先に埋め込んでしまう形になる。
 
この後、現場レベルの部門業務設計や開発プロジェクト設計に入るが、これはこれでまたひとまとまりの話になるのでまた別途。詳しくは別途の際になるが、経営メンバーと現場あるいはプロジェクトの役割をどこで切り、動き始めたあと起きる様々な問題をどのようなタイミングで上に持っていったり落としたりするかは切り分けの感覚までシェアしておかないと、問題がエアポケットに入ってしまい、上手く回らないという事態が発生してしまうことになる。
 
関連エントリ:
ある事業立ち上げの風景
ある事業立ち上げの風景2:経営計画と開発計画のギャップ調整

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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