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向こう側としてのネットの更に”あちら側”

2006/04/10 08:22
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プロフィール

渡辺聡

インターネット/IT分野で事業開発に携わる渡辺聡さんが、注目ニュースなどを題材に、そのニュースの背後にある本質的な変化とその先行きを、経済や社会との関わりの中で考えていきます。
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話としては少し前のものになるが、テーマとしては一個ポイントになりうるところなので、GoogleがGoogle Baseの情報を検索結果に含み始めたという話についてCharlene Li's Blogの「Google integrates classifieds into search results」を借りつつ。
 
 
ソーシャルサーチ

一言で要約してしまうと、「Baseの登録情報を検索結果に混ぜます。以上。」となる。検索サービスとしては、

On Google's home page, conduct a search for "jobs", "house for sale", "apartment for rent", or "used car" and you'll receive a "Refine your search" box at the above the organic search results. You can get the same results if you go into Google Base.

求人、求職、売りたい買いたいなどのクラシファイド分野のタグを中心に(商流に繋がる情報を中心に)、サーチ結果に混ぜることになる。

広告ビジネスとして解釈すると、キーワード単体を直接競り落とす商品はAdWordsとして前からあった訳であり、商品検索など機能の異なるバーティカルサーチの提供も徐々に進められているところから、情報のカテゴリー分けを行うことで取引のコンバージョン効率が上がるように支援するサービスとなる。競合はどこか、と問われたらIACと言える。
 
 
”あちら側”のサーチサービス
 
初期のサーチエンジンが対象としたデータは探されることを意識して作られていない。まずはちゃんと表示されることを目標として作られたものを後からなんとか探し出してくる方法が模索されていたということになる。その後、サーチがネットの主要サービスという認識が生まれ、探されやすさが価値であるということからSEM/SEOがサブセクターとして生まれた。更に、サイト自身もCMSに乗っかることで疎結合でのアプリ間連動を行える素地が出来てきた。こちらは、例えばRSSサーチや関連広告市場として育ち始めている。

コンピューター的な意味で情報の取り扱いやすさ、人間の意味の分かる形で簡単に情報を引っ張れるか否かは使える属性データがついているということに等しい(やや乱暴に断言しすぎであるが)。また、データはあとから綺麗にするよりも、作る瞬間、システムに情報を入力する瞬間に綺麗な形で格納するのがトータルとしては利便性もコストも良くなるケースが珍しくないのは、設計構築経験のある方だとお分かりかと思う。

いろんな人がいろんな思いで作ったデータよりも、規格の揃った形でデータを作った方がサーチも効率よく動く。情報を全て外部化していたところから、規格レベルで内部化を進めてサーチ品質を高めるアプローチに踏み出したことになる。当然、Googleの経済圏の手の平に以前より乗る形になり、内部APIが組織内で共有公開されていることから、昨今流行のMashUpの自作版とも言える。
 
 
Web2.0と昔からみた風景

もちろん、情報を集めるところと捌くところを同じ事業者が提供している風景は、AmazonにしてもeBayにしても前から行ってることなので、珍しいものではない。Amazonの場合、在庫物流は手元だが、レビュー情報や周辺サービスはプラットフォーム提供+ユーザーデータという2.0状態になっている。eBayの場合は、商品情報も自前ではなくなる。

物財の経済、情報の経済、情報の経済を更に二層に分けて、こちら側とあちら側。情報だけがスムーズに整理されて高速で動くようになっている昨今であるが、周辺への余波はどういう形で続いていくのか。おそらく、金融業会の進化にヒントがあるのでは、と踏んでいる。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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