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ビーイング・メタ・デジタル(2):メディアからメタメディアへ

2006/02/04 07:24
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渡辺聡

インターネット/IT分野で事業開発に携わる渡辺聡さんが、注目ニュースなどを題材に、そのニュースの背後にある本質的な変化とその先行きを、経済や社会との関わりの中で考えていきます。
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メタ層への価値移転はメディアの領域でも落ちている。分かりやすいケースを順に整理していきたい。

・Blog
Blogは一次情報というよりは、解釈メディアとして働くことの方が多く目に付く。ジャーナリズムの民主化という切り口では、一次情報の供給可能性について語られ、いわゆるジャーナリズムよりもビジネスの現場情報では既に一次情報として機能していることも少なくないが、やはり役割としては解釈機能の方が目立つ。

やや余談になるが、メディアとしての中立性をBlogが担保することも不可能ではないが、個人的にはあまり必須の方向性とは考えていない。今のところ、中立性と信頼性については、既存のメディアの方が一日以上の長がある。信頼性については、個々人に帰するよりもコミュニティの判断として緩やかに共有していくアプローチの方が何か良いものが出てくるのではないかと期待している。

今のところ、一次情報の流通元(少なくとも、信頼のラベル付け)は既存のメディアが多くを握っている。Blogはその中で意味のある情報は何になるのかを全体として緩やかに判断している。

サーチの視点で捉えなおすと、おそらく、Blogは近いうちにコンテクストを補完する情報元として使われていくのではないか。リンク情報を主に使っている今のBlogサーチからもう一段二段進化することが予想される。

・ソーシャルブックマーク/ソーシャルニュース
ブックマークサービスをメディアの記事情報を対象に行うと、コミュニティの価値観が反映されたメディアとなる。一次情報と提供とランキング付けが切り離され、通信社と新聞社の関係のように、序列と編集に特化したレイヤーが出現する。

コンテンツについてのコンテンツがコンテンツ化している訳である。

そもそもネットはメディアではなく、メタメディアだと指摘は時々耳にする。「サーチの出現によって、(メディアとしての強さの源が)流通押さえていることから、コンテンツそのものにシフトした」というのがジョン・バッテル氏の今朝の言葉だったが、もう一歩考えを進めてコンテンツの作成と流通が切り離されたのだと理解したい。

とはいえ、パワーシフトといっても必ずしも起きるのではなく、金融でも運用と営業が切り離されている場合など、運用側が強いケースもある。営業機能を司る証券会社がいつも発言権を持っているとは限らない。チェーンのどこに付加価値が落ちているのか、移動はどのように起きるのかをチェックする必要があるという昔からの原則はやはり変わっていない。

メディアビジネスでも担当している機能がチェーンの上でどの程度付加価値を持っているのか、Googleへの評価修正と同時に起きているコンテンツ提供者側からの再交渉打診の動きなどを経て新しいバランスが模索されていくのだろう。

エンタプライズサーチ事始め
ビーイング・メタ・デジタル(1):データからメタデータへ
ビーイング・メタ・デジタル(2):メディアからメタメディアへ
ビーイング・メタ・デジタル(3):サプライからデマンドへ
ビーイング・メタ・デジタル(4):コンサンプションセントリックと流通支配

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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