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CNET Japan ブログ

「ブログがちゃんと身入りになっていくということをもっと言わないといけない。」

2005/12/07 13:40
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プロフィール

渡辺聡

インターネット/IT分野で事業開発に携わる渡辺聡さんが、注目ニュースなどを題材に、そのニュースの背後にある本質的な変化とその先行きを、経済や社会との関わりの中で考えていきます。
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タイトルは日本全国・見たいもんはみたいぞの会のいしたにさんの同名エントリより。

Blogを書いているとどうなるのか、最近すっきりした言葉でまとめて言えるようになってきた。声を大にして言っていいことの一つではないかと思っているのでまとめてみたい。
 
 
natural bornのツール

Blogはアフィリエイトのツールか。CGM、SEOのツールか。キャリアアップや転職のツールか、本になることがゴールでありステータスか。アクセスアップが幸せへの道か。

これらは、書店でBlogに関連した本を並べてみると良く出てくるフレーズである。

それぞれ関係しているのは間違いない。とはいえ、Blogを書いているとこうなりますよ、という説明としては表面的なところがある。本格普及が始まって丸二年、書いている方もISPや独立事業者としてサービス提供している方も周辺サービスの方も大勢目にしてきた。

じっと考えを整理してみたがやはり、

・blogはどこまでもPersonalであることで、ある段階を超えると色んなことがものすごく楽になっていくということ。
・blogはnatural bornが促進される装置であるし、natural bornを促進する様な形でやっていくべきだろうということ。

この説明が一番的を得ている。

とはいえ、これだけではある程度経験した人でないと何のことか分からないことかと思われるので若干補足したい。
 
 
Blogの向こう側
 
このセリフは徳力さんが言い出したものだったか。言い得て妙である。言ってみれば、上に並べたキーワードは向こう側を上手く捉えていない、閉じた範囲を説明している。

一昔前までは、「Blogってなんですか?」と聞かれると「大きな名刺」と答えていた。書き始めてしばらくして、特にCNETに引越しをしてからは自己紹介をする場面が少なくなったことからの説明であったが、周囲が書いている人ばかりになると違った効用を生み始めた。

初対面で会っても、ほとんど本題から始まる。取引のプロセスに嵌めるのなら自己紹介、会社紹介、暗黙の審査、信用の裏取り、興味範囲、事業内容の把握などといった部分をスキップして話が進む。こうなると、既に名刺という次元を越えてしまっている。

上記は双方がBlogを書いている場合に起きることとなる。個人同士であれば、同じく、近況報告というプロセスが抜けて、具体的に面白いテーマの話から会話が始まる。人生効率が良い。また、誰と話をするのが良いのか、自然と見つかる。紹介してもらうにも興味範囲を公開してしまっているのでピンポイントで良い方を紹介して頂ける。

では、コミュニケーションの部分は上記の通りとして、個人、”Personal”としては何が戻ってくることになるのか。

ここが”natural born”となる。

Blogで転職というのはお互い情報を出し合っているうちに、あるべきところに自然と収まり、ついでに居場所も変わってしまったという風に見たほうが実態に近い。自分で書き、RSSリーダーなどで周りのBlogを読んでいるとどんな人がどんなことを考えているのか、自分のレベルがどれくらいなのか、似た興味を持っている人が何を考えているのかが全体感のある中で自然と肌で掴めるようになる。また、公開されてるBlog、割と人数のいるSNSは擬似的な市場として機能しているため、今の仕事でやっていることと外の感覚を自然と比較するようになる。

半年から一年、ケースによって「楽になる」ポイントがどこになるのかは違ってくる。しかし、ポイントを越えた先で伸び伸びしている人を多く見るようにはなって来た。

外に出たからといって向こうから王子様がやってくるかのごとく無条件に幸せがやって来るわけではない。とはいえ、事前の刷り合わせが相当行われた状態でポジションが動くことが多いために、「転職してみたものの・・・」という展開は起きにくい。

あるべきところに収まる、というツールというのがBlogだと考えている。

もう一歩突っ込んで話すと、そもそもランダムな情報は然るべき形に落ちる特性を持っている。書くと嘘みたいな話であるが、脳の情報認知と処理の動きからもこの傾向はサポートされている。その情報に人がぴったりくっついていると人間の最適化も同時に起きる。よって、転職なり出会いなりに繋がっていく。

情報の力は凄い。ネットやテクノロジー云々より、情報とは実に面白いものだと再認識している。

◇ ◇ ◇

上記の思いもあり、FPN主催のJapan Blogger Conferenceをサポートしています。パネルディスカッション1をまとめてモデレーターとして出演いたします。

パネラーはネタフルのコグレさん、isologueの磯崎さん、情報考学 Passion For The Futureの橋本さんをお迎えしてこのような

Blogがきっかけになって新しい活躍の場を得たという人を頻繁に見かけるようになって来ました。仕事を見つけた、本を書いた、人前で話すことになった。はたまた、活躍とはちょっと違うかもですが、結婚することになりました、など。

Blogを書いていたら向こうから王子様が来るようにお声がかかるという訳ではありません。しかし、Blogをきっかけに何かが始まっているのも事実です。

パネル1では書籍や講演、メディアへの出演など新しい舞台への道が開けた方にお集まり頂きました。Blogをホームグラウンドに次のステージへ。意外と些細なそのきっかけは、いったいどんなものだったのでしょうか?

そもそも、私もプライベートBlogからCNETに書くようになり、巡り巡って独立まで至っている経緯があります。その辺の話もいろいろ出来ましたら。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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