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マーケティングツールを越えてウェブを眺めてみると

2005/09/29 15:45
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プロフィール

渡辺聡

インターネット/IT分野で事業開発に携わる渡辺聡さんが、注目ニュースなどを題材に、そのニュースの背後にある本質的な変化とその先行きを、経済や社会との関わりの中で考えていきます。
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たまにはスタンダードにウェブマーケティングの話でも、ということで良いタイミングで開催されていたCNETのセミナーへ。テーマとスピーカーの方は以下の通り。

「〜同業他社に差をつける〜検索エンジンマーケティングセミナー」
アウンコンサルティング株式会社 代表取締役 信太 明

「次世代アクセス解析ツール SiteCatalyst(サイトカタリスト)のご紹介」
米オムニチュア社 APAC営業担当ディレクター 尾辻 マーカス氏
米オムニチュア社 テクニカルアカウントマネージャ 清水 龍平氏

ノウハウ/コンサルティングにツール系のプレイヤーを組み合わせて具体的なソリューションまでのストーリーを作るというスタンダードな形式だった。

内容そのものに新規性を求めていったのではなく、現状どういう動きをしているのかをその目で見に行ったというところだったが、広告代理店など業界関係者よりも一般事業会社の宣伝部門の方々が多い雰囲気であった。キャズムを越え一般市場に普及というプロセスに入っているのだろう。会場の空気を感じつつ整理していたものをブレスト的に。
 
 
次の動き
 
産業全体がもう一段変化するのではないかという仮説の検証をここしばらく行っているが、会場でも次どのような動きになるのか考えを進めていた。

会場でサイトカタリストの方との質疑で出ていたが、アクセス解析の分野だと今そこに見えている未来として、モバイルと共通プラットホームで解析するツールの提供がある。終了後に少しお話を伺うと、欧州と日本のニーズを受ける形で米国本社も重要事項として次のバージョンに乗せるべく開発を進めているとのこと。米国市場ではまだニーズはないものの、この先重要との判断が下された様子であった。その先はあるのか、ないのか。
 
 
マーケティングツールを越えて
 
狭義にインターネットと話すといわゆるネット企業の、ネットビジネスのというイメージが引き続いて広告やコンテンツ販売、コミュニケーション系のビジネスモデルが反射的に思い浮かぶことが多い。

決済コストの高さから来た必然性と、そもそもメディア的な使い方が出来ることから広告に絡んで作られたビジネスモデルは多い。上場しているところでも収益の過半が広告系というのは少なくない(先に補足するが、もちろん悪いことではない)。

サプライチェーンのうち、広告宣伝以外のところとの関わりは出てくるのか。企業内システムがクライアントサーバーからウェブ型に代替されることはしばしばある。回線速度の制約やクライアントサイドでの機能の作りこみの制約が解かれて来ていることから、昔よりは移行しやすくなっているだろう。

とはいえ、クローズに使うシステムをウェブに置き換えてもクライアントアプリの配布管理コスト削減以外ではあまり大きなメリットを生まないケースもある。システムの構築から運用のプロセスに根本的な変化がないのなら、若干の改善程度に留まってしまう。

ここから先、従来とは若干異なる形で広がるのか広がらないのか。

先に掲載したアイスタイルマーケティングの菅原代表とのやり取りでも現実の化粧品のサプライチェーン、流通過程と如何に関わっていくのかというテーマが上がってきているように、インターネット=ウェブブラウザもしくは携帯端末という考え方はこれから徐々に薄まっていくシナリオが一つ考えられる。

サイトの設計構築というところからではなく、業務プロセス分析をスタートラインにすることも少なくないというのは先日お邪魔したネットイヤーのセミナーで耳にしたメッセージの一つ。情報システム、SIerの持っている感覚に近い。
 
 
例えばSEO
 
例えば、SEO/SEMは検索がウェブの標準機能となったところから派生した関連事業となる。前提は当たり前であるが、検索エンジンの基本が変わらないこと=ウェブが大きくは変わらないこと。デバイスとエンジンのアルゴリズムが変わると同じSEOでも溜めなければならないノウハウは異なってくる。

今のウェブの範囲でも、2.0的な世界に移行しきってしまったら同じSEOと呼んでいても中身は全て変わってしまうことになる。フィードとシンジケーションを中心とする構造に変わっていったシナリオでも起きることは同じ。”今”の検索エンジンを良く理解していることだけをアセットと捉えていると事業リスクは高い。

少し視点を変えると、インハウスでの需要が出てきているという。検索=ウェブというのに限らず、企業内の情報がウェブ化され、イントラサイトの作りが業務効率に影響するとなると、コストダウン/効率アップの流れでオーダーが来るのは自然な流れと言える。今後伸びる市場だとすると、誰の需要を代替することになるのか。

というところで、結論のある話ではないですが、ブレストでした。

参考:
レポート記事「ウェブマーケティングセミナー開催--最新のSEMとアクセス解析の手法を披露

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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