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@cosmeの現状と今後:アイスタイル・マーケティングソリューションズ菅原代表とのやりとり

2005/09/16 18:58
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プロフィール

渡辺聡

インターネット/IT分野で事業開発に携わる渡辺聡さんが、注目ニュースなどを題材に、そのニュースの背後にある本質的な変化とその先行きを、経済や社会との関わりの中で考えていきます。
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最近時間の余裕が出来たこともあり、イベント等でお会いして過去簡単なご挨拶だけでじっくりやりとりの出来ていない方と穴を埋めるかのごとくあちこちに顔を出して意見交換をさせて頂いている。

シリーズ(?)の一環で株式会社アイスタイル・マーケティングソリューションズに菅原代表を訪ねて事業の現状を中心に伺いつつ気になっていることについてディスカッションの時間を頂いた。インタビューの形式は取らなかったが幾つかポイントになるところをピックアップしながら。
(内部情報に関わるやりとりの多いミーティングだったためPRチェックの後の記事公開となっています)

アイスタイル・マーケティングソリューションズ分社化の意図について

ポイントとしては、メーカー間での中立性に重きを置くべきコミュニティ運営と、クライアント・ファーストの姿勢が重要な調査・コンサルティング提供の間で、企業姿勢が混合しないように分けたとのこと。割と普通の話。
 
 
・PCとモバイルの融合

PC業界とモバイル業界の接点が薄れつつある認識はそこかしこで耳にしている。事業上の対応方針について伺うと、ユーザーが特に使い分けをしている感覚は無く、どちらも同じコンテンツを出しているとのこと。

分ける必要が無いのは、ユーザーが女性をメインで絞られており、コンテンツの用途も決まっている(個々の商品の評価と自分との相性のヒントを得る)ことから、チャネルごとにユーザー層が異なっていないからであろう。コマースサイトだとチャネル別に売れ筋が違うというのは良くある話となる。
 
 
・リアルとの接点

途中、「EC化はどの程度進むのか」との議論があった。小売機能のEC化は専門販社や卸とのしがらみがあり、気持ちではやりたくても一部しか実施出来ないという話は良くある。

化粧品の場合、高級ブランドなどはそもそもウェブに卸されないこともあり、将来的にも化粧品販売におけるECの占める割合は5割を越えないのではないかとのお答え。となると、商品との導線をスムーズに繋げるにはウェブの中で閉じるのではなく、リアルの世界と何らか接点を作るアプローチも一つとなる。その昔クリック&モルタルという言葉が持て囃されたが、違う意味でリアルとの融合を問われている場面は他でもしばしば見かける。実際進めているものを伺うと、店内POP用の情報提供、店頭専用端末の提供、棚割り支援、など。また、色々仕込みもある様子である。

おそらく本質的には、サイト運営をしている会社からユーザー情報を管理し、サプライサイドとの調整を行う情報会社に変わっていくのだろう。インターネットは仕入れチャネルとして定義した方が事業をすっきりと理解出来るようになる日が来るのではないかと推測している。
 

 
その他、情報系のバックエンドの話、サイト構造とLongtailの尻尾比率の関連など多岐に渡ってお話の後に、最後には「本当に良かったコスメ」シリーズの本まで頂いてしまった。テーマを広範にし過ぎたために終わりきらなかったところについてはまた仕切りなおしましょうということでお開きに。遅い時間までありがとうございました。
 
 
今どっちに舵を切るかで今後5年10年が大きく分岐するだろう会社に度々出会っているが、頂いた事業環境の情報や現時点取りうる戦略オプションの話から推測するに、アイスタイルも意外とその分類に入っているのかもしれない。

どのドメインでどういう事業をしていくのか自分たちは何になりたいのかが実は問われているのではないか、そしてその答えは落ち着いて進めていくよりも、より事業を大きく伸ばして行く方に出ようとしているのではないか。グループ企業の再定義といい新しく何かを生もうとしているエネルギーを感じつつ総括すると、そんな雰囲気でした。どっちに舵を切る意思決定をするのか楽しみです。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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