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R&Dから日本発世界に再び挑戦を:サイボウズ・ラボ畑代表インタビュー

2005/08/19 00:48
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渡辺聡

インターネット/IT分野で事業開発に携わる渡辺聡さんが、注目ニュースなどを題材に、そのニュースの背後にある本質的な変化とその先行きを、経済や社会との関わりの中で考えていきます。
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インタビュー目的でない、ミーティングでお会いしていた方から、「実はこの後サイボウズ・ラボに事業案のプレゼンに」という話が挙がった。同席の問題が無い(むしろ助かる?)ということだったので、サイボウズ・ラボを訪問、同社代表となる畑代表をご紹介頂いた。

事業プレゼンに同席しつつ、幾つかその場でディスカッションを行っていたのだが、せっかくお邪魔したのが勿体無いということで合わせてインタビューを行うことに。ラボ設立の経緯と大枠の話については、ZDNetで既にサイボウズの青野社長へのインタビューと合わせて公開されているので、ラボ自体の機能と事業全体での位置づけを中心にお話を伺った。

 
 サイボウズ・ラボ 畑代表

--まず、改めてですが、ラボの位置づけについてご紹介ください。

サイボウズは日本市場のグループウェアではトップクラスのシェアとなっています。これは、これからも当然伸ばしていくものですし、現存のプロダクトをベースとしてのローカライズによっての海外展開もは今までどおりトライしていきます。

しかし、世界市場を別のアプローチで捉えられないのか、グローバルカンパニーを目指すには必要なアプローチなのではないかと判断し、技術ベースでアプローチするための方法は無いかを模索する機関です。テクノロジーへの力の入れ方の、会社としての姿勢を示す一つの方法としてラボが設立されました。

位置づけとして、例えばですが、あくまで研究開発センターなので、ラボのサイトはアパッチのサイトのように文字中心でシンプルな情報発信源としていこうと考えています。Googleが技術者を強く惹きつけることで競争力を維持しているような形をイメージしています。よって技術者に向けての情報発信とプレゼンス作りが重要となってきます。
 
 
--これまでのパッケージソフトビジネスとの違いは何か意識していますか。

ある技術を元にビジネスモデルをどう組むかは選択肢があります。まずはソフトウェア開発技術をベースにするというのでは大きく違いが無くコアでやることは同じだと考えています。パッケージでのソフトウェアの提供は従来からの基本線なので、もちろん行っていきますが、ASPサービスについても検討していきます。

サイボウズのようなパッケージ製品とウェブ経由で提供されるサービスの違いとしては、サイトサービスだと常にサービスは最新版が使えます。アプリケーションだとアップデートをするかどうかがユーザーに依存してしまいます。ウェブだと無料で使えて当たり前という感覚が強いので、ソフトウェア自体ではなく、サービスに対しての課金という考え方になっていくといったところでしょう。

開発方法に共通点はあっても、流通のさせ方は違ってきます。パッケージ型の製品にしてもASPサービスを同時に打ち出していく方法はあるはずで、例えばSixApartの事業モデルは面白く感じています。

--今後重心がどっちに移っていくのでしょうか。また、競合をどうイメージしていますか。

パッケージソフトのライセンス料金が取れる領域は減ってきています。ERPなど業務系の重いところは残るでしょうが、他はどうでしょう。
 
競合としては、グループウェアだと、ノーツや各種ポータル型のグループウェアがまず出てきます。将来になると、変わってくるかもしれません。

日本発で世界で普及しているソフトはRubyなど限られています。商用ソフトで認知されているのを作っていきたいです。

--R&Dセンターということですが、開発技術の事業化はいかがお考えですか。また、開発方針や領域指定はありますか。

基本的には積極的に事業化していくつもりです。全体方針にも拠りますが、出来た技術を如何に生かしていくかを考えていきます。サイボウズ本体で売れるのが一番話は早いですが、出てきたものから順に見ていく形となります。

開発領域は、情報共有ソフトをやってきたのでやはりその分野が基本です。ただし、良い技術者を集めるのも大事なので、自由度を高めています。現時点は、何か面白いものを出していくための基盤を作っている状態で、Googleの20%ルールというのがありますが、50%ルールくらいの気持ちで望んでいます。

先のZDNetでのインタビューでも読み取れるが、ラボの設立は全社戦略でも重要な位置を占めているのが良く分かる。第二の創業とか言うと大袈裟になってしまうが、それくらいのものを見据えて動いている。

何度も出てきた言葉は日本発世界。ソフトウェア関連のテクノロジー事業で海外に出て行った事例はそうたくさんないのは周知のところ。新しいやり方が可能になってきた今だからこそ改めて挑戦したいとのこと。

畑さん、お忙しいところありがとうございました。

追記:
奥一穂氏のサイボウズ・ラボへの参加がリリースされています。個人の採用をリリースで出すのはトップ人事以外では多くないことなので、面白いケースかと。いずれにせよ、おめでとうございます。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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