来日されていた梅田さんと久々にお会い出来た。卒業されてしまったがCNET Blogの大先輩にあたるのはもう書くまでもないところだろう。
集まりはFPN主催のユーザー参加イベントとして企画されたもので、お忙しい中時間を割いて頂いての実施となった。小規模開催を基本としたため、帰りに耳にしたのだが倍率数倍の狭き門となっていたらしい。
話のサマリはいずれFPNでまとめのレポートが出るだろうことから譲るとして幾つか出たトピックで引っかかった中から。
はてなとソーシャルブックマーク
ソーシャルブックマーク、Tagについてのやりとりは取締役で入られているはてなを事例に結構長く話された。
タグはどのような進化をするのだろう、としばし考えている。先日ZDNetを事例に書いたようにサイトの軸を多様に見せられるというのがサイトの運営者側から見てひとつ。
個人の側から見ると、サーチ(将来的にはタグサーチと通常のサーチの組み合わせ)と合わせることで、これまでのサーチで手が届きにくかったコンテンツに届くようになる。パーソナライズのサーチサービスも利用履歴だけでなく、タグのデータも統合されていくことだろう。
(私が)個人レベルで書いているBlogも合わせると、一年以上書き綴ったコンテンツがあるが、自分の書いたものでさえも時々行方不明になることがある。他者のまとめたコンテンツはよほどの場合で無い限り結果は言うまでもない。サーチエンジンで拾おうとしてもクローラーが上手く拾ってくれないとたとえ運営者本人であってもどこに何があるのか片端から読んで探す羽目になってしまう。この行方不明探索の作業が軽減出来るのは実感としても大体見えてきている。
本連載の過去コンテンツを整理再利用する方法を探している際にツールとして採用したのがソーシャルブックマークだった。当面ごくごく身内向けの運営を目指しているので公開するかは決めていないが、いい具合に整理されつつある。
もうひとつ、ソーシャルというからには近所の利用者との情報共有が出てくるがこれは今回は割愛。
終了後
会の終了後、雑誌社の方とメディアの現状と未来について、どのような選択肢が今残されているのかについて意見交換ををさせていただいた。
メディア間のシェア争いが今後も続くだろうことは現場でもかなりのレベルで共有されているとのこと。とはいえ、ネット化もオープン化も闇雲に進めればよいというものではない、しかし、進めないのであればそれ相応に少々の環境変化では判断をブレさせないこと、更に、変えないことによって、急激な死は訪れないことを見切ることは前提として問われてしまう。
このあたりの判断を間違いなく出来るかが5年か10年か分からないが今起きている変化を乗り切るための条件ではないかというのがやりとりの概要となった。
雑誌のマーケティングとウェブのマーケティングの共通項など個別のトピックもなかなかに面白いひとときとなった。
どちらの話もオフレコの内容が多かっただけに断片になってしまっているがこんなところで。
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ついで話になってしまうが、「ブログのPage Viewについて」で触れられていた、
そんなこんなを色々と考えあわせると、500-3,000PV/日あたりが、Blogを書いていて、けっこう楽しいいいゾーンなんじゃないかな、と思ったりする。そのくらいだと、読みたいと意図して訪ねてくれる人がほとんどで、それ以上になると、背景を知らずに何かの拍子に飛び込んでくる感じの人が増えてくる。
という感覚値は深く頷けるところがある。レスポンスがありつつ、かつ上手い具合のコミュニケーションがバランスされる数値と言える。
投下可能時間と時間の需給のバランスからしても個人でコミュニケーション目的でやっているのであれば、これ以上は必要ないのではなかろうか。
参考:
近江商人 JINBLOG「梅田望夫氏 FPN座談会レポート」