お使いのブラウザは最新版ではありません。最新のブラウザでご覧ください。

CNET Japan ブログ

Long Tailは新しい需要を生むのか?

2005/04/14 01:51
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

プロフィール

渡辺聡

インターネット/IT分野で事業開発に携わる渡辺聡さんが、注目ニュースなどを題材に、そのニュースの背後にある本質的な変化とその先行きを、経済や社会との関わりの中で考えていきます。
ブログ管理

最近のエントリー

ひさびさのLong Tail関連。元記事はThe Long Tailの「FAQ: Does the LT increase demand or just shift it?」より。

※概念に馴染みのない方は先に「インターネットは80対20の法則を越える」、「Long Tail:ビジネスモデルの基本形とは?」あたりと参照ください。

問いはシンプルで、尻尾の部分の流通量が増えるのは、既存の頭の部分からのシフトなのか、それとも新しく需要が増えているのかというもの。

時間と可処分所得が一定なのだから、シフトになるのではという指摘もされているが、

some arguing that at most the Long Tail will shift demand because consumers don’t have extra time to consume more content and they don’t have extra money to pay for it.

エントリは少々違う見方をしている。

But in general, the answer depends on the sector: some do seem to have huge opportunities for growth as their niches become widely available and some do not.

一般に、セクターごとに傾向は分かれ、ニッチだったところに成長余地が生まれる。

需要増の例として挙がっているのが音楽コンテンツ。

Although human attention and spending power are finite, you can get more for your time and money. Some forms of entertainment, such as music, are "non-rivalrous" for attention, which is to say you can consume them while you're doing something else.

いわゆる、”ながら”、マルチタスキング消費を行える場合はTailの部分に低コスト(時間的にも費用的にも)でアプローチ出来る場合は並行処理が行える範囲で需要が増える。
※現に、隣でテレビをかけたままこの記事を書いていたりと、二つまでのマルチタスキングは日常化している。人によっては三つ以上をこなしているケースもあるだろう。

テキスト情報については、サーチ/RSSと繋がる。

Other media, such as text, can be consumed more efficiently and with higher quality through better pre-selection. Indeed, it’s quite extraordinary how much we’ve been able to increase our consumption bandwidth of information, speed-reading pages of Google search results and custom RSS feeds.

サーチでもRSSでも事前に情報のフィルタリングを効率よく行える場合、狙ったコンテンツにだけ目を通すことになるので(場合によっては寄り道も増えるが・・・)、単位時間内に得られる記事品質は普通に考えると上がる。

少なくとも、RSSの効用といった話になるが、サイトの巡回効率は高くなった。今では多くのBlog/フィードはサイトまで行かずにリーダーの中で読みきってしまう。アプリの起動と画面遷移が減るのもあるが、それ以上に心理的な手間が少なくて済む。

I may not read any more words than I once did, but they're more likely to be meaningful to me, thanks to much better filters (better at suiting my own interests than, say, the editors of the New York Times) pre-selecting what I do read. So because the words are more relevant, my meaningful bandwidth has increased; I have, in a sense, compressed human attention.

こうしてフィードを絞り込んで選択していくと情報の摂取効率はあがる。しかし、その反面で偏りが出やすくなるのではとも思っているが、これはまた別の話なので今回はこの程度で。

以上二つは需要の増える、もしくは、触れる量が増えるケースとなる。

変わらないセクターについては具体例は挙げられていない。しかし、例えば人間の食べる量は変わるわけではないので、食にまつわる産業は、バラエティが増したり単価が変わったりはあるだろうが量としては変化があるとは考えにくいなど、変わりそうに無いのは考えると幾つか見つけられる。

サマリすると、

The primary effect of the Long Tail is to shift our taste towards niches, but to the extent we're more satisfied by what we're finding, we may well consume more of it.

まず、ニッチに趣向がシフトする。次に、見つけたものが良いと思っており、かつコスト面や何らかの物理的な制約が無い限りは消費が増える。こうまとめられる。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
運営事務局に問題を報告

最新ブログエントリー