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RSS広告市場とメディアインパクト

2005/04/04 13:35
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渡辺聡

インターネット/IT分野で事業開発に携わる渡辺聡さんが、注目ニュースなどを題材に、そのニュースの背後にある本質的な変化とその先行きを、経済や社会との関わりの中で考えていきます。
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先日、主催しているEmerging Technology研究会で参加者にRSSリーダーの利用状況をヒアリングしたところ、リーダーで読んでサイトには行かないという人が少なからず存在した。この回答は、参加者のうちリーダーの利用経験者が大半であり、イノベーターからアーリーアダプターが主軸となっているためひとつの未来像だと捉えられる。

つまり、HTMLからXMLに利用される媒体が変わり、広告価値もブラウザで見るサイトからフィードにシフトすることが予想される。米国でRSS関連の事業投資、開発が着々と進んでいるのも一つの例証と言えよう。
※ただし、日本が同じシナリオを辿るのは100%の保証がある訳ではないことも念のため付しておく。
 
 
ウェブ広告とRSS広告の比較
 
RSSの先行きについて大枠は「RSS市場サマライズ(1)」でまとめている。また、フィードへのシフトについては、日本のZDNetをケースにしての簡単に考察した「ZDNet Japanに見るメディアの進化過程」でもまとめている。

取り上げたいのはA VCの「It's The Feed Stupid (continued)」。このBlogをサンプルとしてのケースとなるが、ユーザーのBlogの参照状況は

The past three days, my web pageviews were 2650, 2700, and 2100. On those days the RSS views on my Feedburner feed were 2500, 2550, and 1800. But my Feedburner feed is only used by 30% of my 3200 RSS subscribers. If you assume that the views are the same across all three of my feeds, my RSS views are three times my web page views.

概算推測値ながらも、フィードの利用者が通常のサイト訪問者の三倍いるというデータが示されている。ベンチャーキャピタリストのBlogということで読んでいるのはエッジに寄ったユーザーだろうことから、この数値も市場平均より過大に出ていることだろう。しかし、三倍差は大きい。同じ効果の広告を出すとしたら、フィードに出す出さないで収入は倍以上変わる。

実際の広告効果について、

The past three days, my Adsense clickthrus were 36. My Overture clickthrus were 10 on just my Feedburner feed, which is 1/3 of my total feed. If I was running Overture on all my feeds, it would be about the same as AdSense. And this is for a service that hasn't even begun to be optimized.

商品が違うこともあり、全フィードに広告を出したとするとHTMLのサイトに出しているAdsenseと同じ位になるという。
 
 
伸び行く新市場
 
冒頭の仮説の通り、今後RSSの利用率が高まっていくとすると(各サイトのRSSのサポートの伸びを見ているとこのシナリオは非常に濃い)、広告市場としても規模は小さくとも急成長する、数年前のサーチワード広告の立ち上がり期のような流れは予想の範囲内となる。

The revenue opportunity for blog related PPC advertising in RSS is equal or greater than the opportunity for web-based advertising. I assume the same will be true for large media properties once RSS becomes mainstream.

当然、大手のメディアもこの構造変化の波に曝されていることになる。どのような対応を取っているのかは、「サーチ全盛時代のメディア企業戦略」、「オールドメディアによるハイテクニューメディア買収」でまとめた通り。

もし、RSSシフトが早い速度で起きていくとなると、紙かネットかという択一の議論をしているレベルでは現実に追いつけない。ネット(=HTMLベースのウェブサイト)でも情報を出すようにしました、と言ったその日から利用者数が頭打ちになってしまうとなると笑うに笑えない出来事となる。

全体の市場規模を考えると広告市場>ネット広告>RSS広告と、孫亀にあたる。概算で規模を出すのなら、それぞれのユーザー数を順に出していってというところだろうか。規模としてまだまだ小さいのは間違いない。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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