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米韓ティーンズの情報行動

2004/12/01 09:06
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渡辺聡

インターネット/IT分野で事業開発に携わる渡辺聡さんが、注目ニュースなどを題材に、そのニュースの背後にある本質的な変化とその先行きを、経済や社会との関わりの中で考えていきます。
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軽いシンクロニシティを一つ。A VC経由で発見した「New Forms of Online Communication Spell End of Email Era in Korea 」。韓国のティーンのコミュニケーションツールの使い分けについてのショートリポートである。 B-log Cabin BloggerでもA VCとセットで取り上げられている。こちらのエントリタイトルは「韓国では、Email から、IM/SMS, Blog の時代へ突入」。先行事例か特殊進化か分からないが、韓国ではそういう流れが出てきているのだという。
 
 
変わる韓国若年層
 
いつも通り、記事を適時ピックアップしつつ。

The ebbing of email is a phenomenon peculiar to Korea, an IT power. Leading the big change, unprecedented in the world, are our teens and those in their 20's. The perception that "email is an old and formal communication means" is rapidly spreading among them. "I use email when I send messages to elders," said a college student by the name of Park. For 22-year-old office worker Kim, "I use email only for receiving cellphone and credit card invoices."

若年層では、メールはコミュニケーションの主役から降り、IMやSMSなどのメッセージングツールや後で出てくるBlogタイプのツールにシフトしている。そういえば、チャットも日本より頻繁に使われている。アバターとアバターに引っ付いた形での個人日記の普及もめざましい。もはやEmailは目上の人とのやり取りでしか使わない、というのはちょっと分かる感覚である。

"The new generation hate agonizing and waiting and tend to express their feelings immediately," said Professor Lee. "The decline of email is a natural outcome reflecting such characteristics of the new generation."

このまとめ、バッチ処理からリアルタイム処理にシフトする傾向の見えるコンピューティングの流れをなぞっているかのようである(詳細には追わないが、恐らくユーザー行動と表裏一体の現象だろう)。

最近、メールを出すのがSNS経由になりつつある。添付がなく、テキストメッセージのやり取りの時などは特にその傾向が強い。理由はシンプルで、やりとりの履歴が残るからである。メーラーで履歴を残すのは可能であるが少々面倒になる。メッセージを送るとその人とのやり取りが残っていくSNSのメールの機能は便利である。受け取ったかはっきりしないのは落ち着かないという指摘も良く感じているところとなる。

プロトコルそのものが信頼性に欠けるという判断になるのだろう。

"Email's efficiency falls in terms of promptness, convenience and credibility," observed Yoo Hyon-ok, president, SK Communications. "With the continuous emergence of new communication means, communication formats will develop further in the future."

古くなってる、という指摘をされている。
 
 
米国市場
 
この記事を読んで、A VCではこうコメントされている。

This is not particular to Korea. I see it in my own kids. They prefer IM and SMS over email by a long shot.

アメリカでもおんなじだよ、と。そして確証は無いが、日本も遠からずという雰囲気を感じている。

ここで、Ad Innovator経由でのWiredの記事「Newspapers Should Really Worry 」を重ねてみる。主題は新聞だが、言っていることは似たようなもので、若年層で起きているシフトを指摘したものとなる。記事は書くとしても別項として、織田さんのサマリを軽く引用すると、

米Online Publishers Associationの調査によると、18-34歳のメディアの選択はネット46%、TV35%、本7%、ラジオ3%、新聞3%、雑誌1%というものだった。

ということで、数値そのものに疑問符をつけない限り、紙メディアは惨憺たるありさまである。このネットの中の内訳が韓国の記事と似ているとなると、マーケティングは変わらざるを得ないというのが良く分かる。

メディア企業や大手広告代理店の重役が今後の環境変化について危機意識を表明している記事をこのところ目にすることがあったものの、今ひとつ実感を感じ取りきれていないところがあったのだが、一つ腹に落ちた。確かに冗談では済まされないところと言える。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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