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Yahoo、Google、Blog、RSS後の世の中

2004/11/01 01:05
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プロフィール

渡辺聡

インターネット/IT分野で事業開発に携わる渡辺聡さんが、注目ニュースなどを題材に、そのニュースの背後にある本質的な変化とその先行きを、経済や社会との関わりの中で考えていきます。
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Searchblog宅でモルガンスタンレーのアナリスト、Mary Meekerのレポート「Update on the Digital World」(PDF)が紹介されていた。狭義にはインターネット産業の動向、広義にはコンテンツ産業やメディア産業も視野に入れて世の中がどう変化しつつあるかをまとめている。全体動向をバランス良く押さえるにはなかなかに良い資料と言えるのでご紹介したい。中期的な先行きはともかく、瞬間のスナップショットとして見るとYahooとGoogleは競争関係ではなく、補完関係と見れるのではという指摘など、ポイントは多い。
 
 
メディアとしてのインターネット
 
まず、インターネットの一つの、というかかなり大きな役割は情報流通となる。テレビやラジオ、新聞などと比較されるのはいわゆるメディアとしての機能を持っていることにある。

The Internet has become a leading source for news and information over the past decade, but we believe the emerging acceptance (by users and publishers) of Web content syndication services will drive even broader / deeper usage of the Internet as an increasingly relevant news and information medium. We see three factors that are combining to drive momentum: 1) rising usage of RSS (Really Simple Syndication) by content providers as a standard distribution platform for online content; 2) ramp in the creation of blogs and other user-generated content; and 3) Yahoo!’s easy-to-use integration of RSS feeds (including blogs) that was rolled out in beta to its distribution channel of 25MM+ My Yahoo! users in late September.

流通シェアでいうと、ウェブは着実に伸びている。国や分野ごとの違いはあれど、この傾向は様々なところで見られる。映画などの重いコンテンツなど、載ってないものは多いが、ニュースやちょっとしたコミュニケーションは次々とIPネットワーク上でやりとりされている。

しばらく前までは、ダイレクトのコミュニケーションは別として、メディア的に情報が送られるのはHtmlベースで受けるのはブラウザ、探すのはサーチエンジン(更に前にはディレクトリ)というのが基本構図だったが、Blogの爆発的な繁殖が始まった頃からRSSがメディアサイトにも普及してきている。同時に、受け側でもRSSリーダーが使われる場面が増えている。1)の指摘、標準的に使われるプラットホームとしてRSSは認められてきている。

Bloglinesなどの企業が利用ユーザー数を増やしているなど、ベンチャーの世界でも動きはあるが、マスマーケットを見すえると、まず3)のYahooがメジャーサポートを開始したこと、合わせて次世代Macでも正式サポートされるなど、キャズムを越えて一般普及の準備が整っている。近日中に起きるだろうが、マイクロソフトが何らかの形で追随すればユーザー利用シェアとしては確実となる。
 
 
Blogs & RSS
 
「RSSが普及するのは分かった。しかし、それがどうだって言うんだ? 何か面白くて便利なことが起きるのか?」。これは例えばCNETというコンテクストを離れると飛んでくる質問になる。また、他ならぬ自分自身でここしばらく問い続けているセリフでもある。確かに、新聞、雑誌などでこれからはBlogだというような記事や特集を見かけるようになった。RSSリーダーも複数使って有効性は体で分かっている。しかし、今ひとつ説明し切れない感覚が残っていたのだが、一つ解けた。

The mainstreaming of Web syndication technology such as RSS through easy-to-use and popular services such as My Yahoo! could create a new business model / revenue stream for companies such as Yahoo!, as well as independent freelance Web journalists / content providers. We believe that blogs represent the traditionally hard-tomonetize tail of content, and the barriers to monetization are slowly being overcome. ... By integrating blogs with search, and by making it easy for end-users to find and add blogs, Yahoo! is playing a key role in driving blog readership and RSS usage among endusers.

サーチとLong Tailの話とも繋がる。図化したほうが分かり良いので引用すると、
 

 
ニュース情報の初出から普及プロセスはネットワーク上の主にBlogで引用され、RSSが吐かれることで読者の目に届いていく。Blog経由の場合、多くはコメント付きなため、一次情報+評価情報がセットとなる。その後、時間の経過とともに”Tail”の部分でトピックの議論は深められる。例えばTechnoratiのようなトピックの広がりを追うのに便利なツール、未来検索にも実装されているアラートのような定点観測を可能とするツールを組み合わせると、Tailの深い部分を低い監視&サーチコストで追い続けることが出来る。

時間軸を意識してもう一度捉えなおすと、ニュースが出現してから、「これはやり取りをして意見交換してみる価値がある」というトピックが自然淘汰されて生き残っていくプロセスとなる。ぐいっと引き伸ばすと世論の形成にも繋がって行きそうな話となる。

というところで、後半もう少しあるが、一旦ここまでにて。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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