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Skypeはどこに行く?

2004/10/12 01:02
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プロフィール

渡辺聡

インターネット/IT分野で事業開発に携わる渡辺聡さんが、注目ニュースなどを題材に、そのニュースの背後にある本質的な変化とその先行きを、経済や社会との関わりの中で考えていきます。
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通信関係で、動きが気になっていることの一つと言えばSkypeが今後どういう発展を見せるかだ。

コア技術はIP電話なので、応用のさせ方である意味どうにでもなる。逆に、どうするかは事業者次第で変わってくるところなため、事業をどういう順番で発展させていくか、なぜその道を選んだのか、他の選択肢は無かったのかを後からでも考えていくと面白い。
 
 
今後の展開
 
企業向けの市場に参入と言うのはCNETのこちらの記事でも知らされているが、もうちょっと事業全体について眺めた記事がForbesにあったのでご紹介したい。「Can Skype Cash In On Free?」。どうやって儲けるの?といったところか。

元ネタについてはCNETの記事とも重複するところで、法人向けについては、このように説明されている。

Changes to the software will include the ability to integrate Skype's software into corporate intranets or calling directories, allowing users to click on a co-worker's name and automatically initiate a call, as well as simplified group billing for its existing SkypeOut service.

IPの上に載っているので、当然企業内システムと融合させていく道が考えられ、通信業からするとSIビジネスに音声通話サービスが食われていくような形になる。もちろん、急に全部を持っていかれるということは無いが、内線電話は綺麗に代替されるなどの展開はあり得てしまうところだろう。

その他、携帯出来る端末に仕込んだ形で展開すれば携帯の代替となるので、無線LANの広がりと合わせてどのように展開させていくのかについては、

Other premium products under development include voice mail, custom-built phone hardware including a cordless phone from Siemens (nyse: SI - news - people ) and a gateway to the traditional phone network allowing users to have their own number and receive calls from outside the Skype network.

Siemensがパートナーで開発をしているという。IPネットワークが親亀となる小亀市場なので急激には広がらないが、携帯電話の市場規模を考えると将来は楽しみである。

競争状況

では、競争状況から推察して今後どのような展開が想定しうるのか。相手として挙げられるのはまず既存の通信業者、加えてIP電話の業者。後者については、

Time Warner (nyse: TWX - news - people ) or Cablevision Systems (nyse: CVC - news - people ); traditional telephone service providers like AT&T (nyse: T - news - people ) or Verizon Communications (nyse: VZ - news - people ); or even pure-play VoIP vendors like Vonage or 8x8 (nasdaq: EGHT - news - people )

といった企業群がリストされている。

動き全体は低価格構造を持った企業群が入ってくるということになり、音楽業界に先例を求めることが出来る。

Since the basic Skype service doesn't cost a dime, it threatens to popularize the idea of free calling, and make it difficult for phone companies to continue to charge today's high rates. Consider the music world, another industry where a parasitic free service undermined existing business models. When Napster broke onto the scene and consumers suddenly were able to get their music for free, they quickly became attached to the idea. Now, CDs gather dust on store shelves, and online music vendors may not hold on to their 99-cents-per-song pricing for long.

ファイル共有ソフトで始まった無料化と、受けて、デジタル配信を上手く取り込んだiTuneの99セントモデルである。同様のシナリオを想定すると、無料化はないにしても少なくとも通話価格は劇的に安くなるという結論に至る。

この展開の場合、一番価格的に強いのは非電話業者、つまり通信サービスで直接収益を挙げなくてもよい事業者となる。事業設計によっては無料化出来るからである。日本でもIP電話サービスはISPが提供しているが、米国でも同じくEarthLinkが参入を表明している。

Internet service provider EarthLink (nasdaq: ELNK - news - people ) announced the launch of EarthLink Free Online Calling, a similar service which will be made available to the company's 1.2 million high-speed Internet customers.

このように収益源が別にあるプレイヤーが上手く市場に入ってくる形を見つけることになると、戦いの様相は一変することになる。

現時点ではどういう落ち着き方をするかは見えていない。もちろんのことながら。しかし、プレイヤーをリストして、それぞれ取りうる選択肢の範囲を考えると、そう多くないパターンに落とし込める。潜在的新規参入も含めて考えていくと結構に面白い「お題」である。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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