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CNET Japan ブログ

「ウェブログ」と語られなくなる日

2004/07/22 12:39
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プロフィール

渡辺聡

インターネット/IT分野で事業開発に携わる渡辺聡さんが、注目ニュースなどを題材に、そのニュースの背後にある本質的な変化とその先行きを、経済や社会との関わりの中で考えていきます。
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昨日までのエントリの続きを考えているのだが、今ひとつ考えがクリアに文字にまとまらない。しばらく寝かせておいた方が良い様子なので、じっくり考えるモードに切り替えを行うとして、軽めの話題を取り上げたい。

Bling Bling Blog経由。ウェブログの検索サービス、TechnoratiがCNNと共同で政治系のBlog(エントリ)をコンテンツとして紹介していくという。

“BlogWatch” – CNN.com’s up-to-the-moment review of numerous Web logs covering the convention marks a first for convention coverage using Technorati, the leading monitor of blogs. CNN offers its own convention blog on CNN.com with updates from Candy Crowley on the platform and from CNN anchors, analysts and correspondents, including James Carville and Tucker Carlson, both of Crossfire;

もともと、ウェブ上の特定の記事情報へのコメントを付けたBlogをまとめて見るのは以前のTechnoratiからでも出来ている。また、番組に電話や携帯で投票を行う、寄せられたFAXを紹介するなどはこれまでも行われていることから、人類初の政治番組視聴者参加というのでもない。ちょっと、様式が変わった程度でである。明日から突然市民の政治参加が濃くなる、政治が変わるなどということはないだろう。

気になるのは速度感と双方向性である。コンテンツとフィードバックを同時に見るのは2chの実況スレでも前例があるが、ただ見るのとはまた違う独特の楽しみ方が出来る。意見形成に同時性の高さがどのような影響を及ぼすのかを見てみたい。

 
Blogと政治の関係が初めて濃く語られたのは民主党大統領候補のHoward Deanとなる。Blogを日々綴り、小額寄付にて4000万ドルをかき集めて圧倒的な人気を誇っていたことが非常に注目を受けた。結局途中で勢いを失ってしまったわけであるが、当時「インターネット的選挙」というタイトルでこのようにまとめた。

Blogで自分をアピールするというやり方の斬新さ、Blogによる小額寄付により4000万ドルを越える資金をかき集めたところから、民主党の最有力候補を噂されていたが、アイオワ州の予備選で大敗した。前後の詳しいストーリーはこちらのレポート(PDF)に詳しいのでポイントのみにするが、一瞬で盛り上がって野火の様に伝染し、あっという間に消費しつくされて消えてゆき、次のものに場を譲るというのはまさにインターネット的である。

今思い返すとまだまだ試みとして新しかったのだろう。選挙というプロセスと馴染んだ形で使われていなかったとの評価も出来る。

ウェブと日常の生活はゆっくりと握手しようとしている。ある日突然世の中をひっくり返すようなことは無くとも、親和性の高いところから置き換えが進んでいるのは95年以降の世の中の流れを見ていれば一目瞭然だろう。政治の世界が声を取り扱うものである以上、そしてBlogが本質的には声を取り扱うものである以上これからも様々な試みは続けられていく。

先のBling Bling Blogではこのようにコメントされていた。

いよいよBlogが本格的なメディアとして公の場で認められる時代になりつつある。

いわゆるメディアとBlogも少しずつ距離を詰めてきている。日本でも初期バブルの様相を呈しつつもISPやポータルのコンテンツとして、テーマサイトでのコンテンツとしてBlogを援用している事例は増えてきている。Blogだから、というのではなく「これだったらBlogでやってみる?」というくらいの軽さが感じられるのは良い。

界隈で騒がれていたテレビ東京WBSのBlogもポツポツ更新で続いている様子だが、Blogがメディアで取り上げられたことがニュースにならないくらいまでもうちょっと待ちたい。そのときになって初めて結論らしきものは出せるのだろう。

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※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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