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権威あるWeblogとは何か?

2004/06/14 02:45
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渡辺聡

インターネット/IT分野で事業開発に携わる渡辺聡さんが、注目ニュースなどを題材に、そのニュースの背後にある本質的な変化とその先行きを、経済や社会との関わりの中で考えていきます。
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メディア研究の牙城として知られるMIT Media LabのCameron Marlowが自己のBlog「overstated」で紹介しているWeblogs and authorityという論考が話題を呼んでいる。元々はInternational Communication Association Conferenceで発表された資料である。

「注目されているBlog、権威があるBlogとはどのように定義付ければいいのか」という問題意識からを基点とし、気になるBlogリスト、お友達BlogリストとなるBlogrollとその他個別に埋め込まれるPermalinkをデータとして用い比較がなされている。

それぞれの定義を確認すると

Blogroll: A link from one weblog to the top-level of another, (e.g., links to http://overstated.net, http://www.overstated.net or http://overstated.net/index.asp). I assume this is a proxy to popularity.(Blogトップへのリンク。ドメインそのものやIndexへのリンクを指しており、人気度の指標と見做される)

Permalink: Any link from one weblog to deep content on another (e.g. a link to http://overstated.net/04/05/24-weblogs-and-authority.asp). I assume this is a proxy to influence.
(Blogの個別エントリへのリンク。影響力の指標と見做される)

となる。

両者のトップ20を比較してみると特徴が出ている。

違いに行く前に、共通点から入ると

One observation is that many of the top ranked sites are community weblogs (e.g. Slashdot or Memepool). These sites play the important role of hubs, maintaining ties to more weblogs than a single person would be able to. They allow information to diffuse quickly between distant parts of the network of readership.

上位に来ているのはグループBlogが多い。これらは、ネットワーク全体に情報を行き渡らせるハブの役割を果たしているのだと。ティッピング・ポイントの定義からすると、間違いなくコネクターの役割だろう。実際読んでみても、論考として非常に鋭いものがあるというよりはテレビの番組表を見るかのように、起きていること、やっていることを一覧して(かつちょっとコメントも加えられて)確認出来ることに意義があると思っている。ここらへんさえ押さえておけば見ておけば話題になっていることは大抵キャッチできるだろうという感覚である。

もう一つ、リストが違っていることは何を示しているのか。

While some webloggers hold top positions in both ranks, the list diverges considerably as the position increases.

違いは順位を降りていくに従って出てくる。

While Blogrolls tend to support the weblog elders (scripting.com, evhead.com, etc.), permalinks suggest a different set of authors as influencers (joi.ito.com, buzzmachine.com, etc.).

Blogrollsは歴史のあるBlogをランクの上位に位置づける傾向があるのに対し、permalinksは影響力のあるBlogが他に存在していることを示している。図示してみると、

あまり相関が強いとはいえない分散をしている。

議論は様々されていることから面白い論考は随時出てくるかとは思うが、一つデータで示されたのは、富めるものが富み続けるという世界では必ずしも無いということと言える。

If the weblog social structure is mitigated by a law of the "rich getting richer," we would expect older weblogs to have more influence, and hence more links to their entries.

リンクが多数張られ、注目されているBlogが古参に限らないということは、情報がダイナミックに動いて流動性の高い世界がイメージ出来る。ある程度時系列で追わないと、100%結論とするにはやや勇み足ではあるものの、普段感じている直感値にも近い。当たらずとも遠からずだろうという予測はつく。

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というところで、エントリに続いてのコメント欄もスレッドのごとく議論が続いているので気になる方は是非どうぞ。それぞれの指標の示している意味合いをどう読み取るべきかなど、元エントリが提示し切れなかった論点も指摘されています。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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