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ソーシャルネットワーキング考:トラフィック比較に見る進化の傾向

2004/05/31 10:15
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渡辺聡

インターネット/IT分野で事業開発に携わる渡辺聡さんが、注目ニュースなどを題材に、そのニュースの背後にある本質的な変化とその先行きを、経済や社会との関わりの中で考えていきます。
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磯崎氏が国内ソーシャルネットワーキングサービスのトラフィック比較を行っている。仮説的に考えていたことが幾つか補強されているのが面白い。

仮説1:
人と人のマッチングのみに注力したSNSは一通り見てしまうと飽きてしまい、あまり利用しなくなる。⇒Orkut
仮説2:
アクセスするトリガーが何か必要。当然、プッシュ型のメールサービスが有力だが、コンテンツが無いとアクセスする理由を失う。⇒GREE、mixiのメインとして利用していない方
仮説3:
コンテンツをSNSサービス側が提供するのはナンセンス。ユーザー側が生成するコンテンツがトリガーになるが、つまりは広義のBlogとなるため、自前で機能を揃えるとそもそものBlogサービスとぶつかる。
仮説4:
SNSのデータ管理は面倒なので、寡占化もしくは用途別に分散していくことになる。
仮説5:
上記をクリアしたSNSは成長する。

3,4,5は結論とするのは時期が早いが、傾向値としては示しつつある。

orkutと、greeやmixiの最大の違いの一つが、「blogとの組み合わせ」とでしょう。
いくらblogが流行りとはいえ、まったく知らない人のblogをランダムに読む気にはなりません。そこで、いいblogや知り合いのblogを「人力」で登録し自動で集めるのが「はてなアンテナ」だとすると、greeやmixiは、知り合い関係を登録することにより、自動的に知り合いのblog等のアンテナになってくれる、というところでしょうか。

何十ものサイト、Blogを追い始めるとSNSの付加サービスでは足りない。しかし、毎日更新している人はそう多くないことから、SNSの通知サービスで更新チェックを済ませられるケースは多いことだろう。

また、ネットの入り口として頻繁に訪れる、というのはポータルの定義そのものである。

「自己組織化するポータル」という観点からSNを見ると、今後の展開の方向性の一つとしては、「広義の」知り合い、すなわち、「知り合いになりたい人」「一方向的に知ってる人」「知ってる法人」などを含む、より広い範囲の「関係」の「アンテナ」機能と統合されていく、という方向があるかも知れません。(

こちらの方向性に進化するのであれば、既存のISP、ポータルと機能がぶつかってくる。自分が日常的に情報や機能をまとめて提供するパーソナライズページ、マイページの競争の歴史は古い。莫大な収益が上がって世の中の話題をさらっていくというようなことはないものの、地味に地味に改善が続けられている分野である。

パーソナライズはサーチを中心に次なる革新の舞台として注目を浴びている。ポータル型の情報ナビゲーションにも波及するとするなら、進化の方向性は「見たい情報を見たいように見る」が基本となるため、いずれSNSも巻き込まれるだろう。

ここまで来ると狭義のSNSだけを考えるにもGREEやmixiなどだけを追っていても全体像は見えてこず、ウェブの結婚相談など近接類似サービスとの差異もチェックの対象となる。Blogとなんらか繋がってくることを想定すると、BlogポータルやRSSサーチも加えないとチェーンが揃わない。ユーザーの行動パターンまで考慮するとポータルとの棲み分けの話に繋がっていく。

しばらくは観察の日々になりそうである。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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