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お知らせ:Technorati Meet-up in Tokyo / winny

2004/05/23 18:17
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プロフィール

渡辺聡

インターネット/IT分野で事業開発に携わる渡辺聡さんが、注目ニュースなどを題材に、そのニュースの背後にある本質的な変化とその先行きを、経済や社会との関わりの中で考えていきます。
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B-log Cabin TP経由で知ったのですが。Technoratiのユーザー会が次の木曜に東京で開催されます。

Technoratiとは何か、と問われると

Technorati は、「自分の Weblog や HomePage にリンクを張った Link 元を探してくれる」賢い Weblog サーチ・エンジンです。自分の Weblog や HP へのリンクは、必ずしも Trackback の様に明示的なものだけではありません。一方通行のリンクも含めて探し出して、Weblog Author に教えてくれる、Weblog Link ("Web 間の Conversation" とTechnorati では呼んでいますね。)のエージェント型サーチ・エンジン、それがTechnorati です。

というBlogに特化したサーチエンジンです。

詳しくはJoi の Weblogにありますが、簡単に訳すと

日時:
 5/27(木) 18:00-21:00

 18:00-19:00 デモ、質疑応答
 19:00-21:00 懇親会(ドリンク、スナック付)

会場:
  東京21Cクラブ

講演者
 David L. Sifry, CEO, Technorati
 伊藤穰一 , head of International and mobility, Technorati

費用:
 2,000円

★申し込み
 伊藤穰一氏のBlogより牛島さん宛てにお申し込みください。英文Blogですが、日本語で大丈夫です(返信も日本語で来ます)

申し込み期限:
 5/24(月) 18:00

という内容になっています。先着50名、明日月曜の夕方までの申し込みですのでご希望の方はお早めにどうぞ。
 
 
--
追記:
お知らせをトップページから動かしたくないので、Winnyについて一つ追記的に。本家のBlogの方で簡単に取り扱ったのを最後に転載したい。

森さんがコラム中でビジネスモデルが欠けているという指摘をしている。前半は法制度の議論に重心を置いているが、然るべき仕組みが成立すれば法律はそもそも社会の変化の後を追って作られるのが常であるため、いずれ落ち着くところに落ち着くことだろう。法制度については、社会の変化についていけていない移行期だと捉えている。

モデルとして指摘されているイメージは下記の通り。

ひとつの解決策としては、既存DRMを駆使して、コンテンツデータ自体はPtoPで流通させ、そのコンテンツを見る場合には料金を支払う、あるいは広告によって流通を促進するような仕組みが考えられる。

DRMも進化中でありデファクトが存在しないため、どういった適用になるかは見えないが必要とされることは間違いないだろう。アーティスト/クリエイターが直接無償提供している場合や、プロモーション目的の場合を除いてコンテンツは有償なのが通常である。制作コストを考えると、何らかの対価(それは必ずとも金銭とは限らない)が発生するのが自然である。

そう考えると、Winnyに関しては、単純に利用の補足と(利用者は細かい利用履歴までは当面必要ない)、対価の支払いの仕組みが足りていない。アクターの多さからして特定のDRM技術を入れて問題が解決するとは思えないが、一助にはなりえるだろう。夢の技術ではないが、まだ掘られていない可能性が残っていることも確かなため、いい形でのトライアルが続けられる環境が整って欲しい。禁止して闇に葬るというだけでは勿体無い。

--転載--
切込隊長がいつにもまして長文化したエントリを綴っている。Winnyについて。事件発生後、思想と政治のレイヤーでの議論に数日で移行してしまい、そもそも何だったのかという基本的な議論があまり為されていないので、ひとつ突っ込んだ議論として眺めてみたい。

念のため、P2PやWinnyを無条件に擁護する立場は取っていない、今のままだと著作権的に突っ込まれるのは避けられない動きだろうと見ている。

まず、コンテンツ流通でWinnyが起こしていたこととして二点。

高速ADSLやFTTHの主要な利用要件は、驚くこと無かれP2Pによるファイル交換である。当たり前か(笑)。どこかの私のエントリーでコメントした人がいたとおり、Winny&MXは事実上のブロードバンド時代におけるキラーアプリとして君臨しているのだ。

P2P技術の普及、浸透により、無用なトラフィックが増え、バックボーンはわずか7%のWinnyユーザーによって83%もの帯域が利用されている。

ISPが悲鳴を上げるくらいコンテンツ流通を促している。また

学術経験者ならば、アーカイブが揃う前の時代は論文探しで苦労した人も多いだろう。筑摩書房やミネルヴァ書房などで刊行された一冊何万もする目当ての学術書が図書館になかったり、一昔前ならフォーリン・アフェアーズのバックナンバーを紀伊国屋に問い合わせるだけで二週間も待つことになる。それもこれも、需要が少なすぎて財やサービスが行き届かない端的な例だ。

実のところ、商業主義(コマーシャリズム)はこの手の細分化された価値体系に対する解を持たない。いわゆる資本主義の誤謬と言われるものだ。大多数の人が金を払わず、関心を持たない、時宜を逸した、役に立たないものは商売として成り立たない。商業主義は需要と供給で価格が決まると言いながら、極端に需要が少ないビジネスは本質的に不利な構造が確立していると言える。

ということで、P2Pのファイルシェアリングは個人がアクセス出来るコンテンツの量を飛躍的に伸ばすことに成功している(合法違法という議論はとりあえず触れない)。

というところで見えてくる可能性は、

ところが、その再販制度が目指していた理想が、Winnyであっさり実現しちゃっている現状を誰も指摘しないのが不思議だ。しかもタダで。この不便でしょうがないインターネット社会で、金を払えばすぐにでも何でも見られそうな雰囲気を醸し出す数多のブロバンコンテンツサイトでは一切提供されなかったものが、Winnyによって、無料で、きちんとした体裁で、ほぼ欠落無く閲覧可能な状態で流通している現実をコンテンツ業者はあまり正視しない。

コンテンツ流通の新versionである。コンテンツ業界とどこでどう折り合いをつければ良いのかは現時点でははっきりとは出ていないが、
 ・商業作品:既存の流通ルート
 ・それ以外:P2Pのシェアリング
という棲み分けが何らか模索されてもいいのではないか。

ストレージ価格が下がってるとは言え、過去のアーカイブがメジャーレーベルからダウンロードして視聴可能になるとは早々考えられない(iTuneの伸びを見ているとある程度は期待する気にはなるが、隊長の論の射程に届くとは思えない)。大量のサーバーを揃え、ネットワークを補強しというのはシステム的にも採用される選択とは思えない。DRM技術の成熟を待つ必要はあるだろうが(また、コモンズの概念の普及を待つ必要もあるかもしれないが)、P2Pの仕組みで負荷分散させたコンテンツ流通の仕組みの方が現実味を感じられる。食品のオマケで過去の名曲が手に入るのであれば、ごくごく軽い対価で成立する余地はあるのではないか。ISPは再び悲鳴を上げるのかもしれないが。

復活したナップスターは昔のユーザーからすると大人しくなって面白くないというコメントを何度も見た。しかし、「こうして世の中は少しづつ、つまんなくなっていく」のかもしれないが、アンダーでない領域で堂々とやり取り出来る方が健康的であることもまた否めない。eBayやAmazon、そしてGREEが示しているように、コミュニケーションとコンテンツが揃うとユーザーとしては面白い。話題のドラマや音楽をトリガーにして学校の休み時間を過ごした経験は誰にでもあることだろう。何が面白いか語り合い、お勧めを交換しあってわいわい過ごすというのが、情報化社会の呼び名に相応しい形で進化して日々の生活に心地よく紛れ込んでくれてもいいのではないかと、ふと思った次第である。

規格や再販制度、著作権制度について触れだすとキリが無いので本エントリでは割愛。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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