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CNET Japan ブログ

梅田さんとの縁と未踏ソフトウェアについて

2004/11/15 07:30
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プロフィール

umeda

シリコンバレーで経営コンサルティングを行なう傍ら、ベンチャーキャピタリストとしても活躍する梅田望夫さんが、IT業界の先を読むのに役立つ英文コンテンツを毎日紹介していきます。これを読めば、英語と業界動向を読む力が同時に身に付くはず(このブログの更新は2004年12月30日で終了しました)。
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[ゲスト] 高林 哲 Satoru Takabayashi
11月15日(月)〜11月18日(木)までの間、梅田望夫さんの代わりに高林哲さんがゲストブロガーとして登板します。

高林さんのプロフィール:産業技術総合研究所研究員。2004年 IPA未踏ソフトウェア創造事業開発者。1997年に全文検索システムNamazuを開発。以来、多数のフリーソフトウェアを開発している。趣味はバッドノウハウ

 ・高林哲のWebサイト
 ・いやなブログ

はじめまして。梅田さんの代打で今回から 4回、ゲストブログを書かせていただくことになった高林です。よろしくお願いいたします。

梅田さんへの5ホップ

私はフリーソフトウェアの開発などの活動を行っている。私のサイトを見ていただくと、地味なソフトウェアと文書が並んでいるだけであることがわかる。シリコンバレーでバリバリとコンサルティングやベンチャーキャピタルの仕事をこなしている梅田さんとはいかにも縁がなさそうな雰囲気が漂っている。バッドノウハウがどうであるとか、CD-ROMドライブでメールをチェックであるとか、オタい内容ばかりである。ではなぜ、こうしてゲストブログを書くことになったのか、まずはその辺りの経緯から始めたい。

梅田さんとは、昨年に CNETの山岸編集長が主催した交流会のような集まりで初めてお会いした。梅田さんの記事から想像していたクールなイメージとは若干異なり、私のたわいもない質問にも気さくに答えてくださる方で、いい意味で意外な印象を受けた。以来、何度かお会いする機会があり、先日ばったり顔を合わせた際に「ゲストブログ書いてよ」と頼まれ、冗談かと思っていたら本当に回ってきたというのが顛末である。

ちなみに、なぜ山岸編集長と知り合いだったかというと、友人からの紹介があったからであり、その友人と知り合ったのも別の友人からの紹介があったからで…、というように、友人の友人の友人の友人の山岸、と 4ホップの紹介を通じて知り合っている。そう考えると、梅田さんとは 5ホップかけて到達したことになる (ここでいうホップとはネットワークの用語で、中継する地点の数のことである)。ふと、「わらしべ長者」という言葉が浮かんだが、そんなことを言ったら紹介してくれた友人たちに面目が立たない。では、くだらないことを言っていないで本題に移ることにしよう。

未踏ソフトウェア創造事業とは

現在、私は未踏ソフトウェア創造事業の採択プロジェクトとして、「世界規模ソースコード 検索エンジンの開発」というテーマに取り組んでいる。世界中のオープンソースのソフトウェアを対象として、ソースコードに特化した検索エンジンを作ろうというプロジェクトである。「世界規模」とは大げさな言葉だが、これは提案書を目立たせるための作戦として用いた。プロジェクトマネージャーが審査を行うにあたって、まずタイトルで選別すると考えたからである。

今回の全4回のゲストブログは、このソースコード検索エンジンの話題を中心にまとめていくつもりである。手始めに、今日は未踏ソフトウェア創造事業とは何かについて簡単に紹介したい。まず、 IPA のサイトにある事業概要を見ると、次のような説明文が見つかる。

「未踏ソフトウェア創造事業は、個人または数名のグループを対象として、次世代のIT市場創出を担う独創性と優れた能力を持つ研究者(スーパークリエイター)を積極的に発掘するとともに、彼らが開発に専念できる環境を整備し、新市場を切り拓くソフトウェアの開発支援を行います。」

一番のポイントは「個人または数名のグループを対象」としているところである。オープンソースのソフトウェアにしてもシェアウェアにしても、ネット上に公開されているソフトウェアの多くは個人または数名のグループによって開発されている。従来、そういった草の根的なソフトウェア開発を支援する公募事業はなかったが、未踏ソフトウェア創造事業は、まさにそういった開発を支援するためのものである。

未踏ソフトウェア創造事業は 2000年に開始され、NOTASoftEtherglucose (glucoseの改良版はgoo RSSリーダーに採用されている)、といった大きな成果が生まれている。こうした公募事業に応募するのは、なかなか敷居が高そうに見えるが、実際にはそれほどの手間ではない。新しいソフトウェアを開発してどんどん公開していきたい、という方は、開発予算を獲得するチャンスを活かしてぜひ応募していただきたい。

余談になるが、私の知人は「どうせ通りそうもないよなあ」と思っても必ず奨学金に応募する、という「案ずるより産むが易し」の方針でいくつかの奨学金を手に入れ (落としたものもたくさんあったそうだが) 、国費留学も果たしたそうである。同様に、未踏ソフトのような公募事業でも、あまり気負わずに気軽に応募してみるといいと思う。

明日からは現在開発中のソースコード検索エンジンの目的と内容について掘り下げて紹介していきたい。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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