グーグルが2009年1月28日から、「もしかして」検索の機能を拡張している模様です。
たとえば、「バイク下取」と検索すると、最上部にもしかして「バイク買取」が候補ワードとして表示されます。しかし、上位2件はこの候補ワード「バイク買取」の検索結果を表示し、3件目以降は「バイク下取」検索時の結果を表示します。
同様に、「自転車 下取」と検索した時も、候補ワードとして「自転車買取」を提示し、さらにそのワードでの結果を2件表示し、3件目以降を「〜下取」にしています。
スペルミスにも対応しており、たとえば「rueters」(ロイター)と間違って入力すると、1件目と2件目は正しい「reuters」を、3件目以降を文字列どおりとします。
「もしかして」が表示されるのは、漢字の変換・表記間違い、スペルミスなどで、おそらく検索利用者がワードを間違えていると考えられる場合に、自動的に「こっちのワードで検索したかったんでしょ?」と候補ワードを表示してあげるものです。漢字がわからないからと「あらがきゆい」と検索すると、「もしかして: 新垣結衣」と正しい漢字・ワードを教えてくれるわけです。
しかしこれ、欲しい検索結果を得るためには、もう1クリックの作業が必要で、手間です。もし明白な入力ミス、あるいは、より適切なワードが存在するとわかっている場合は、もしかしてを伝えるだけじゃなく、それに該当する結果も同時に表示してあげた方が、より関連性の高い情報を即座に提供・見せてあげられますし、便利です。そんなわけで、もしかしてをより便利にした形といえるでしょう。「もしかして」の正答率は別問題ですが。
企業側の視点でみると、表記ゆれ・ミスした検索ユーザも直接、自社サイトに誘導できるようになりました。たとえば「らくてん」や「あまぞん」と検索すると誤入力を狙ったアフィリエイターのサイトが占めていた検索結果ですが、今回の変更できちんと「楽天」「Amazon.co.jp」検索時の結果を1位、2位に表示するようになり、楽天市場やAmazonにとってはうれしいに違いありません。
なお、欧米ですと、さらに機能が進んで、「Mount Fuji」と検索すると、「Mount Fuji Restaurant」の結果を3件目から7件目まで表示します。8件目から、ふたたび Mount Fuji の結果です。
検索支援に関連する機能は、google.comを見ていると、非常に様々な機能のバケットテストを実施しており、面白いものがあります。私の会社のPC、自宅のデスクトップPC、同じくノートPCそれぞれで検索結果のレイアウトが全然違うこともあります。
[UPDATE] 2009/01/29 もしかしての機能強化がGoogle日本法人から正式にリリースされました。