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GoogleはPageRank 7 のリンクを販売したと言えるのか?

2007/03/02 13:05
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渡辺隆広

日本でSEOを始めた第一人者として知られるアイレップサーチエンジンマーケティング総合研究所 所長の渡辺隆広氏が、競争の激化する検索市場をビジネス、マーケティング、テクノロジーの各方面から掘り下げます。
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Googleはお金を支払って獲得するリンクを厳しく取り締まっており、そうしたリンクには nofollow をつけて検索エンジンのリンク評価の対象から外すべきだというスタンスの企業だ。例えばメディアサイト等が販売する、SEO効果が期待できるという、いわゆる「テキストリンク広告」はダメだというのである。純粋な"投票"によるリンクをスコアリングすることで適切な関連性(レリバンシー)が維持できるのであり、金銭によって獲得したリンクが蔓延することは検索ユーザのためにならないのである。

さて、そんなGoogleに対して「お前らがPageRank 7のリンクを販売しているじゃないか!」と食ってかかったのがconversionrater.com の「Google Selling PR7 Links For $10,000!という記事。Google Enterprise SolutionsというページはGoogleのパートナー企業を紹介している、純粋に「パートナー紹介」であるのだが、彼はこのページはGoogleがPageRank の高いリンクを販売しているのと同じだというのである。

彼の主張は次の通りだ:

1. このページにリンクを張る方法は、Googleに年間1万ドル払うだけだ

2. Googleは自身のTechnology Overviewのページにて、金銭のやりとりで獲得したリンクに対してネガティブなスタンスを明らかにしている

3. GoogleのMatt Cutts氏も再三、テキスト広告のような「リンクを購入する行為」に対して否定的な姿勢を示している

4. Google PageRankのスコアリングから外す方法として、nofollow という手段がある

5. Adsense Case Studiesがランキングしていないように、Enterprise Partnersも同様のことが行えるはず

6. しかし google earth specialist と検索すると同ページが1位に表示されてしまっている

7. 「パートナー企業はリンクを獲得したいために1万ドル支払っているわけではない」という反論があるかも知れないが、しかし同ページに掲載するには1万ドルさえ払えばいいのは事実であり、事実上の「リンク販売」ではないか

さて、皆さんはどうお考えだろうか。

Matt Cutts氏を始めとするGoogleの関係者が過去に表明してきた、SEOに対する意見や考え方のロジックを今回の問題に適用してみると、この件は「全く問題がない」という結論にたどり着けるはずである。

なぜなら、第1に本ページの目的はGoogleの企業向け製品のサポートが可能なパートナー企業を紹介することにあり、クライアントに対して円滑に彼らとコンタクトをとるためのリンクを紹介することは当然必要なことである。リンクを設置することに対するSEO以外の合理的な理由が求められる以上、SEO目的の、リンクスコアを高めること「のみ」を求めた行為とは断定できない。第2に、conversionrater.com氏は「実質的にお金さえ払えばリンクは掲載できる」という一面のみを理屈だけで捉えているが、このページに掲載されることはつまり、エンタープライズ向けの支援が行えることを意味してしまう。仮にSEO目的でリンクを購入しても面倒くさい問い合わせが増えるだけで何のメリットもないため、SEOのためだけでリンクを掲載したい企業などいないはずである。購入意図が介在する余地がほとんどないのだから、評価するべきでないとは言えないのだ。

ということで、「つまらない主張をするものだ」と思ってこの記事をスルーしていたところ、Matt Cutts氏は予想外の対応をしてきた。彼は問題のGoogle Enterprise Professional ProgramのページのPageRankをゼロにしてしまったのだ。これで同ページのリンクはアルゴリズムの評価対象外となる(それに対するコメントはエントリーMisc bits)。

Googleはつまり、ここに掲載したパートナー紹介リンクを信用しないということか?信用しない企業をパートナーにしているのか?というおかしな問題がおきてしまっている。彼らの今までのロジックからすれば先述したとおり「全く問題ない」という結論を導けるはずなのだが、今回こんな結論を出してきたことは、Googleとして「リンクを購入する行為は絶対許さない」という姿勢を明確にするためのパフォーマンスなのだろうか?

こんな言いがかり紛いのこと、受け流しておけばいいじゃないですか、と思うのですけれど。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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