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「ディズニーランドにSEO提案をしてみてください」 - SEOの学び方 (1)

2006/11/26 23:40
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渡辺隆広

日本でSEOを始めた第一人者として知られるアイレップサーチエンジンマーケティング総合研究所 所長の渡辺隆広氏が、競争の激化する検索市場をビジネス、マーケティング、テクノロジーの各方面から掘り下げます。
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2005年4月からアイレップという会社にきて以来、社内向けにサーチマーケティングについての勉強会を開催することが度々あるのですが、いつも私が感じることは、"SEOがわかる"人間を養成するのは難しい、ということです。

例えば、自分で運営するアフィリエイトサイトの収益を上げたいためにSEOを学びたいといったような、SEOを実施する対象Webサイトが限定されている場合、あるいは、Webサイトの種類を問わず常に外部リンクを集中させて特定キーワードでの検索ランキングを上げるような、特定の決まったスキームを繰り返すだけの場合を想定したSEOを教えるのであれば難しいことではありません。マニュアルを作ってしまえば終わりです。しかし、不特定多数のWebサイトを相手にしたコンサルティングを提供できる人材を育てようとすると、必要とするスキルが多岐にわたることもあり、1人で分析から戦略策定、効果測定までこなせるような人材を育成するのは簡単ではありません。マニュアル化は不可能です。故に分業化を進めるわけですが、それでもSEO全体のことを把握・理解しておかないと上手く仕事を進めていくことはできないでしょう。

そんなわけでSEOを教える時は、「効率よくノウハウやスキルを伝達しつつ、かつ、将来どこの会社に行っても検索のスペシャリストとして通用するような、そうした素養を持った人に育てるためにはどうすればよいのか」試行錯誤しているのですが、色々考えた末に「最初に学ぶべき事項」はいくつか見えてきました。今日から不定期になりますが、いくつか取り上げていきたいと思います。

(本稿はもともと今年7月にアップする予定でしたが、多忙で作業が後回しになっているうちに冬を迎えてしまいました。せっかくですので、今回、掲載することにしました)

* * *

今年の4月から7月にかけて、4月入社の新卒社員の皆さんを対象に、SEOの勉強会を開いていました。その中で、次のようなお題を出して、SEO提案のロープレをしてもらいました。

(1) TDR (東京ディズニーランド/東京ディズニーシー)に対してSEOの提案をしてください。
(2) 警視庁に対してSEOの提案をしてください。

東京ディズニーリゾート警視庁に営業に行ってSEO売ってこいといわれたら、どういう提案して売り込みますか?ということですが、本記事をお読みになっている読者の皆さんいかがでしょうか。よろしければ考えてみてください。ちなみにこの課題、結構難しいようで、今までに満足行く提案をしてくれた人はいません。

例えば、自動車保険を販売しているWebサイトにSEO提案するなら「キーワード「自動車保険」でYahoo! / Google 1位にしますよ!」という話で済みます。人材系の会社なら同様に「キーワード「アルバイト(バイト)」「転職」「派遣」で検索上位に表示して見込み客獲得します、他のネット広告よりROI高いです」で済むでしょう。

しかし、そのノリでTDRや警視庁へのSEO提案考えようとすると、たぶん答えは出ません。TDRに対して「リゾート」や「テーマパーク」で1位にしましょうとはいえません。同様に警視庁に対して「保安」「捜査」で検索上位に!なんて意味不明です。

この課題を通じて、私が伝えたいことは次のことです。

(1) SEOを検索上位表示のためのテクニックで考えない
(2) まず最初に、ビジネス/マーケティングの視点で考えよ
(3) 検索エンジンの役割を定義して、相手のWeb戦略にどう組み込ませるか、ビジョンを描け

続きは明日にします。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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