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MSN 検索事業の抱える課題 (Windows Live Sessions Tokyo 2006)

2006/05/31 11:10
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渡辺隆広

日本でSEOを始めた第一人者として知られるアイレップサーチエンジンマーケティング総合研究所 所長の渡辺隆広氏が、競争の激化する検索市場をビジネス、マーケティング、テクノロジーの各方面から掘り下げます。
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Windows Live Sessions Tokyo 2006というイベントにご招待して頂いたので参加してきました。Phil Holden氏のセッションについてはCNET Blogの渡辺聡さんが詳しく書かれていますので、私は検索について質疑させていただいたことについて触れつつ、考えたことをいくつか述べます。

1. Liveサーチ / MSNサーチとadCenter

adCenterによるマイクロソフトの検索広告事業をスムーズに立ち上げていくために、対GoogleやYahoo!(オーバーチュア)といった市場における戦略とは別に、同社が開発した検索サービスの品質を改善し、ユーザー/企業(広告主)双方にとって価値ある場に見せなくてはならない。そういった観点で、現在のMSNサーチ/Liveサーチの全体的なサービスレベルはどうか?というと私自身は「Yahoo! / Googleとはまだ差がある」という印象を持っていた。デモセッションの中でPhil Holden氏は、かつて大きく引き離されていたGoogleとの差もかなりの僅差まで来たと考えていると語っていたが、日本語版で”その程度の差”だと感じている - 特に検索業界に携わる人 -であればそう多くないのではないかと。

このあたりについて単刀直入にお伺いしてみたが、同社自身も課題があることは認識しているが近い将来、一般ユーザーの要求に答えられるレベルにまで高めていきたいということだった。Live.comのパフォーマンス問題(ページ読み込み時間が長い)も改良していくとのことだ。

検索の関連性を抜きにすれば検索結果をページ単位で表示することをやめてAJAXによるスクローリング方式にしたり、検索ワードによってダイレクトに情報を表示する(Ask.jpが一発検索をやっていたが、もう少し突っ込んだ情報が表示される)など差別化に取り組んでいるほか、adCenter自身の完成度が高いだけにアルゴリズム検索が足をひっぱるのは惜しい状況だ。今後の開発に期待したいところだ。

2. モバイル検索

どの検索会社を問わず現状のアルゴリズムを用いたモバイル検索サービスは決して検索結果の関連性が高いとはいえない状況だ。以前、旅行をした時に色々な状況でケータイ検索で情報を取得しようと試みたことがあったが、常に期待を裏切る関連性の極めて低い検索結果ばかりが表示された。例えば、「天気」と検索してなぜ出会い系サイトを1位に表示する?

以上を踏まえてモバイル検索市場に対する考えをお尋ねしたのだが、PCとは違いリンクでつながっていない携帯Webからアルゴリズムを使って価値のある、関連性の高いWebページを抽出するのは困難であり、どんな仕組みが望ましいのかを模索しているようだ。

ネット接続端末において携帯電話が多い日本市場において今後、ユーザーがどんな用途・状況で検索を利用するようになるのか、PCと携帯のすみわけがどのようになされていくのかを観察し続けていくことが必要なのだろう。GoogleとKDDI(au)が業務提携したことでウェブ検索の利用者数は少なからず増加していく方向にありそうなので、そこでどんな使われ方がされはじめるのかに注目していたい。

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その他、ローカル検索やコミュニケーションツールの話などについても興味深いお話を聞いてきました。マイクロソフトがこういう場を設けて意見交換をしはじめたところに同社の変化を感じました。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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