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検索技術の意味と役割

2005/10/15 22:56
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プロフィール

渡辺隆広

日本でSEOを始めた第一人者として知られるアイレップサーチエンジンマーケティング総合研究所 所長の渡辺隆広氏が、競争の激化する検索市場をビジネス、マーケティング、テクノロジーの各方面から掘り下げます。
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皆さん初めまして 株式会社アイレップ、サーチエンジンマーケティング(SEM)総合研究所の渡辺です。ご縁ありまして本日からCNETにてブログを書くことになりました。

日常、私は検索市場に関連する様々な情報収集や分析を行ったり、あるいは検索を活用したビジネスソリューションの開発などを行っています。そんな中からおもしろい話題やニュースをこのブログにてピックアップして、マーケティングやテクノロジなど様々な切り口から掘り下げていきたいと思います。「SEMリサーチ」という私個人のブログをご覧になっている方がいるかもしれませんが、そちらとは全く別に書いていきますので、こちら共々よろしくお願いします。今日は最初ですので、検索とは何だろう?について。

私たち一般のユーザーにとって日常的に接触している検索技術といえば、GoogleやYahoo!検索などの検索サービスを指します。その他には出張で宿泊先ホテルを探すとか、引越をするので賃貸アパートを探す、図書館で蔵書を探す、など色々ありますが、いずれにしても通常私たちが利用する検索は常に、”人”が目的の”情報”を探す関係にあります。つまり検索とは「人が何かを探すための道具・技術」と捉えられているものです。

私は昨年まで大学院にいた関係で、検索業界は知らないが他の分野では優れた見識を持つ方々と接する機会がたくさんあったのですが、そんな人たちから頻繁に質問されたことは「なぜ検索ビジネスがそんなに盛り上がっているのか?」でした。きっとこうした疑問を持たれる理由は、検索という言葉から連想されるものが先述した「人がモノを探す道具」と考えられていることが背景にあるのではないかと思います。

検索技術とは「情報と情報を最適に結びつける技術」です。下の図に示すように、A内にある情報と最も適合する情報をBの中から見つけ出して結びつけます。検索サービスは、AがキーワードでBがウェブページであり、Aに最も関連する情報を探し出すためにアルゴリズムという判定技術が用いられているわけです。ただし、この関係で本来求められている最適解Bは、A(キーワード)ではなくてAを入力したユーザーが考えていることであり、この情報が欠如しているゆえに検索結果画面の中にはいくつものリンクが表示されるわけです。検索サービスの性能・利便性を高めるためにはAにインプットされる情報を増加していけばいいので(Bでもいいのですが)、例えば米Yahoo!やGoogleは検索履歴やSNSなどといった情報を加えようとしています。

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結びつけ可能なAのデータとBのデータを抽出し、アウトプットを表示するという関係を理解しておくことは検索ビジネスの理解の助けになります。要はAとBの中身を変えて、それらを結びつける技術と結果出力を変化させればそこに新たなビジネスやサービスを生み出せるということです。技術を蓄積したGoogleはAをウェブ、Bを広告にしてコンテンツ連動型広告を、AをRSSに変えてRSS広告といったようにAを入れ替えることであらゆる場所に広告を届ける仕組みを構築しています。似たものニュース記事を集めるとGoogle Newsが出来上がります。Bを地図情報、結果出力を衛星写真とすることでGoogle EarthやMSN VirtualEarthなどのサービスを実現できたわけです。事件とその発生地点情報を結びつけるとNews Map のようになります。

ネット上には結びつけてあげればとても便利な情報は数多く眠っています。技術革新が進めばその対象範囲は広がり、考えもつかなかったビジネスが創造可能になるでしょう。その意味で検索技術は当面は非常にキーとなる役割を果たしていくのではないでしょうか。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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