前のエントリーで、電脳コイルを書くといって、未だ書いていないのは、何もサボっているからではない。最近、ひとつのエントリーを書くのに30時間くらいかかるのだ。こう話すと、知人はたいてい、ブログでそこまで労力をかけるのはブログらしくないよ、と言う。確かにそうだと思うけど、そうなってしまうから仕方ない。
もう原稿は80%くらいできているので、はやく出したいのだけど、実は「スノウクラッシュから電脳コイルへ」をテーマにしたセッションを、駒澤大学の山口さんと一緒に、14日(金)のオンラインゲーム&コミュニティサービスカンファレンス 2008でやるので、告知を先にしておこうと思った。
4gamerで事前のインタビュー記事もでている。
それはさておき、先日、電脳コイルの監督の磯光雄さんと会った。思いのほか脱線して、作画しているときの精神状態、波の動き、身体性、心の理論、ミラーニューロンなどの話などをして、盛り上がった。なにより、磯爆発や波の動きを説明し、表現するときの指の動きがすばらしく、戦慄してしまった。あれはなんていえばいいのだろうか、言葉じゃ表現できないのだけど、運動というものの本質を身体でつかんでいる人なんだと思う。
ぼくがうかつにも「身体はひとつなので」と言ったら、「身体はひとつじゃないよ」 とすかさずつっこみが入る。こういう会話はいいな。楽しくなってきた。