Microsoftの「Windows Live OneCare」が、万全のセキュリティ製品ではないということは、すでに明らかになりつつある。市場に投入されてから間もないOneCareはまだまだこれから成長する必要がある。あるMicrosoftの社員が先ごろ、同製品の出荷は時期尚早だったと認める発言をした。
「OneCareは、新製品だ。本来まだ出荷すべきでない時期に出荷してしまった。だが現在、Microsoftでは問題を修正している」と、Microsoft欧州事業部のセキュリティ製品担当マネージャーを務めるArno Edelmann氏は先週、CNET News.comの姉妹サイトZDNet UKに語った。
ZDNet UKの記事において、Edelmann氏は、OneCareには「ちょこちょこ抜けている点がある」と述べたとされている。同記事によれば、同アプリケーションの問題の主な部分は、その更新のメカニズムと基盤にあるウイルス対策エンジンにあるという。
2006年5月に出荷が開始されて以来、OneCareは、ウイルス対策エンジンのセキュリティ上の不具合が原因で攻撃の危険にさらされたり、業界で行われたさまざまなテストでも悪い評価をつけられたりしている。また、同アプリケーションは、Gmailをウイルスと誤認してしまったこともある。一部のケースでは、ウイルスを含む電子メールが1通見つかっただけで、受信ボックスを丸ごと隔離してしまったり、場合によっては削除してしまったりすることもあった。
Posted by Joris Evers(CNET News.com)