もしあなたが、ゲーマーやコンピュータオタクだったら、あるいはただのiPodユーザーだったとしても、Bill O'Reilly氏にとっては米国の滅亡に加担する存在であるということになるだろう。
「FOX News」の番組でコメンテーターを務めるBill O'Reilly氏は、常に大胆な発言をすることでお馴染みの人物。そんな同氏はつい最近も、近頃のガジェットやゲーム機に対する人々の熱狂ぶりについて、現実逃避の手段としてアルコールや麻薬を求めるのと同じであると切って捨てた。
「GamePolitics.com」に掲載された記事によれば、O'Reilly氏は、自身がメインキャスターを務める番組「The O’Reilly Factor」のラジオ版で、ガジェットやゲーム機に熱中する人々について次のように発言したという。「今この国の大勢の人が--その多くが45歳以下の若い人たちだ--現実とまったく向き合うことをできずにいる」
O'Reilly氏は、自分はiPodも持っておらず、「PLAYSTATION 3」のようなゲーム機の魅力も全く理解できないと述べ、米国の若者は21世紀に成功を収めるうえで必要なスキルを修得していないと、警告を発した。
「わたしは、冗談ではなく心の底から米国の未来を憂えている。イスラム聖戦の活動家たちを見ればいい。彼らがやっているのはビデオゲームなんかじゃない。実際に人を殺しているんだ」(O'Reilly氏)
いずれにしろ、米国の視聴者たちは、O'Reilly氏のこうした歯に衣着せぬ発言にも、すっかり慣れっこになってしまった。挑発的なことを多少大げさに言っては、その反響をうかがうのだ。それでも、もし、あなたがO'Reilly氏の技術に対する懐疑的な意見に賛同し、同氏のウェブサイトの有料会員になったとしても、会員限定のポッドキャストサービスはお断りすべきだろう。
Posted by Tom Krazit(CNET News.com)