既報の通り、Googleが本社(通称「Googleplex」)に太陽光発電システムを導入することになったが、全米一の規模となるこのシステムに使われるソーラーパネルは、シャープの誇る「亀山工場」製になるかもしれない。
Reutersの記事によると、シャープの米国法人は9212枚のソーラーパネルをGoogleのこのプロジェクトに納入することになるという(ただし、産地の明示まではさすがにない)。SeekingAlphaの記事によれば、シャープのソーラーパネル事業部は、今年はじめの時点で米国市場の約4割、世界市場の約3割のシェアを持ち、2000年以来世界市場で首位を走り続けているという。
なお、現在世界最大の太陽光発電システム(企業によるもの)はやはりシャープ亀山工場にあり、その発電量は5.2メガワットと、Googleの予定するものより3倍以上大きいという(上記Reuters記事)。また、同記事には、オフィス用ビルに比べて、データセンターでは約10倍もの電力を消費すると書かれている。6月に「Googleが建設中」と伝えられた同社の新しい2つのデータセンターはそれぞれフットボール(アメフト)のグラウンドほどの大きさがあるというから、いったいそこでどれくらいの電力が消費されることになるのか(たとえその一部が水力発電によるものだとしても)・・・そんなことを考えながら、ふと気づいた。このブログを書く間にも何度もGoogleで検索をした私も、その度にGoogleのデータセンターで電力を消費させているのだ、と。
坂和敏(編集部)