半導体業界を分析するVLSI ResearchのDan Hutcheson氏によれば、ナノテクノロジーは2006年で201年目を迎えるという。
Allisandro Voltaの友人でもあったLuigi Brugnatelliは1805年、電気に関してVoltaが考え出したアイデアのいくつかを使って、銀に金を電気メッキしたという。そしてHutcheson氏によると、メッキは1850年代までには一大ビジネスとなっていたという。
Hutcheson氏は、「それで、電気メッキがなぜ最初のナノテクノロジーだと言えるのか?メッキというのはつまり、イオンが電子に引き寄せられるということであり、そういうったことは100ナノメートル以下の世界で起こるのだ」と記すとともに、「ナノテクノロジーとは何か?それは分子に仕事をさせるということだ。それは100ナノメートル以下という世界で起こることであり、多くの場合、自己集合というコンセプトが関係している。そして、この自己集合ということそのものが、電気メッキで起こることなのだ」と記している。
Hutcheson氏は、メッキが金属蒸着の一種であり、そのため金属や化学物質を集積回路上に形成する化学蒸着などのプロセスに関連していると指摘している。米国時間7月10日の週には、サンフランシスコで「Semicon West」が開催される。これは、半導体機器市場における北米最大のイベントである。
Posted by Michael Kanellos