散々悪口を言われてきたMicrosoftのInternet Explorer(IE)が、思わぬ人物からお褒めの言葉を頂戴した。
IE7の最新ベータ第3版は米国時間6月29日にリリースされた。2006年末までに公開される予定であるIE7の正式版の更新点としては、タブブラウジング機能の搭載、RSSフィードのサポート、より効率化されたツールバーへの検索ボックスの搭載、改善されたセキュリティなどが挙げられる。
IEに対して批判的な眼を向ける人はまだ大勢いる。しかし、Microsoftの関係者ではないのに、よい点があると指摘する人物が1人いる。それがBlake Ross氏だ。同氏は、これまでかなりの長きにわたって技術的にIEに先んじてきたFirefoxのオリジナル開発者の1人である。Seattle Post-IntelligencerのTodd Bishop氏とのインタビューにおいてRoss氏は、IE7のこのベータ版について、「実際のところ、それはかなりよさそうだ」と述べたという。
今回の場合、この褒め言葉は、IE7がFirefoxをかなり真似たということから発せられたものだ。Ross氏は、「彼らは、われわれの想定通りのことを行った。つまり、時間をかけて、IE7の機能をFirefoxのものと同等なレベルにまで高めたのだ」と述べている。とはいえ同氏は、MicrosoftのIE7が世に出る頃にはFirefoxが再びその数歩先の位置にいるだろうということをすかさず付け足した。
Ross氏はまた、Bishop氏に対して、Microsoftの世界に生きることのいらいら、Googleと協力することのメリット、Firefoxの成功にともなって高まるプレッシャに対処することの難しさ、Firefoxがいかにハリウッドへの扉を開いてくれたかについて語った。
Posted by Jonathan Skillings