Wikipediaを学術研究の出典として利用するのを止めるよう、創設者であるJimmy Wales氏が大学生に訴えかけた。
そう、生徒は実際に学術研究の出典としてWikipediaを利用し、それに対して教師から落第点をもらったとWales氏に苦情を寄せているのだ。
Wales氏はペンシルバニア大学コミュニケーション学部で講演を行った際に、大学生から受け取る抗議の電子メールは1週間に約10通もあると述べた。そしてWales氏は、Wikipediaがさまざまなことに有用だと考えているものの、大学生の真面目な研究には勧められないということを皆に判ってほしいと語った。
同氏はまた、百科事典で調べたのだから正しいはずだと思い込む大学生の態度も、誉められたものではないと述べた。とは言うものの同氏は、Wikipediaが注意書きをサイトに掲載することを検討済みであると述べた。この注意書きでは、Wikipediaの本質と、必ずしも最も信頼できる情報源ではない理由が説明されることになるという。同氏によれば、教師はこの注意書きを生徒に配ることができるという。
公に行われている正確さに関する議論はさておき、Wikipediaの本質は、常に更新されているオープンソースの百科事典ということにあり、学術的な目的には適さないのである。
Wales氏のメッセージはおそらく、ポッドキャストで配信すればもっと迅速に伝わるだろう。
なお、Wales氏のコメントは、The Chronicle of Higher Educationによってレポートされたものである。
Posted by Candace Lombardi