Riyaといえば、一時期「Googleが買収を検討している」との噂が流れ、一気に注目をあつめた画像検索サービスを提供する新興企業ですが、その同社がこのほどMac版のアップローダー(同社のサーバ上に画像を転送するソフト)を公開すると発表しました。
このニュースを知らせる同社創業者Munjal Shahのブログページには、このアプリケーションのスクリーンショットが掲載されています(ただし、肝心のプログラムをどこからダウンロードしたらいいのか・・・のほうはユーザー登録後すぐに見つかったのですが)。
このエントリによれば、RiyaのアップローダーはかなりのCPUパワーを必要とするため、非力なPowerPC搭載Macでは動作がかなり遅くなってしまっていたところが、今年に入ってIntel Macが登場したことから、めでたくMac版でも使い物になるものが実現したとのこと(つまり、Mac対応とはいっても事実上Intel Mac限定ということでしょうか)。
また、Mac版のアップローダーは、Appleの写真管理ソフト「iPhoto」に収めた画像をインポートする機能もあるそうです。そうなると、「iPhotoプラスRiya」の組み合わせで、Googleが先ごろ発表した「Picasa/Picasa Web Album」に匹敵するものが実現されることになる!(強力な画像認識・検索機能がある分だけ、Riyaのほうが上かもしれませんね)
さらに、Riyaではこの先「ビジュアル検索エンジン」になることを計画しているそうです。
このニュースを伝えたTechCrunchの記事によると、この検索機能を使うことで、たとえばeBayで良さそうな柄の絨毯を見つけた場合に、それと似たような柄の絨毯の画像を、なんと「ウェブ全体」から探してこれるようになるとのこと(このために同社はすでにクローラー=ロボットを走らせて画像をかき集めていますが、この作業には数ヶ月を要するのだとか)。
この「ビジュアル検索エンジン」の使い方は至って簡単で、たとえばRiyaの提供するプラグインをユーザーがブラウザにセットしておけば、ウェブページ上に表示された画像をキーにしてすぐに検索ができるようにする計画だそうです。
さらに、同様の仕組みで「(将来の)恋人探し」もできる--つまり、たとえば女優のチャン・ツィーが好みだとすると、それを手がかりにして、似た容姿の人の画像をSNSサイトや「出会い系サイト」から見つけ出してくる・・・といった利用例も挙げられています。
いずれの場合も、Riyaではクリックされた画像のリンク先から紹介料を取るというビジネスモデルを考えているそうです。
なお、TalkCrunchサイトでは、このMunjal Shahとのインタビューのポッドキャストが公開されています(データはウェブぺージ上で再生することもダウンロードすることもできます)。
坂和敏(編集部)